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ソリテールのStyle

ソリテールのスタイルにも沢山ありますが、そのどれもがセンターストンの存在感を引き立てるものでなければなりません。
そして、シンプルに見える物ほど考え抜かれ高度な技術が求められます。
と言いますのもシンプルであるがゆえに、僅かな歪みや磨き、バランスの良し悪しがとてもはっきりと際立ってくるからです。
その良し悪しによっては、ダイヤの美しさまで左右してしまいます。
だからこそ、しっかりと考え抜いて余計な装飾を避け、必要な強度を残しつつ繊細にかつ魅力的に仕上げる事を考え制作を行います。

ソリテールリング(ラウンド)HIROUMI

爪のつくり(HIROUMI)今回はセンターをワイヤーセッティングにて作りダイヤのシャープな印象をより引き立てるために爪に角度を付けセッティングしております。

上写真はリングを裏側から写したところですが、ただ爪に角度を付けるだけでは絞ってきた所が(指側)爪の幅が同じですと地金で埋まって来てしまい
空間が無くなり、ダイヤに光が入らないうえに繊細さが無くなってしまいますので、爪の一本一本をヤスリにて削り、太くから細くと強弱を付け爪の幅を調整してあげることで、光が入りやすく、かつ繊細に見えるように加工致しております。

作る上では工程が大幅に増えてしまうので、一般的加工ではないのかもしれませんが、美しく仕上げるためには、このような細部に渡る作業がHIROUMIのスタイルでもあり、とても大切な事でもあると考えております。

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爪の角度?

ソリテールリング爪の角度(マーキスダイヤ)HIROUMI

ジュエリーにご興味のある方でしたらピンと来るかもしれませんが。
爪と言うのは指の爪ではなく、宝石を留めるための柱のような部分の事を指します。
(今回の写真ではピンセットで挟んでいる線材の部分です。リングを裏側から映しております。)

ソリテールリング爪の角度2(マーキスダイヤ)HIROUMI

一本ずつ爪の角度を調整・確認しているところです。

ジュエリーにセットされている宝石のほとんどはプラチナや金などの貴金属によって枠に押さえこまれております。

とはいえ、そこに留めているだけなら、あまり気を使わなくてもいいのですが、美しくセットしようと思えば、どのようにセットすれば美しくする事が出来るかということを考えなければなりません。
今回の写真で撮りましたこのマーキスカットダイヤのリングでも、その部分は随分意識して制作しております。
マーキスカットのシャープさを表現するために爪を鋭角にセットし、かつ線材でも石枠部分は太く根本に向かって細くと、グラデーションを付けました。
わずかな変化なので、気付き難いかと思いますが、それでも繊細さを感じてもらえればと思っての加工です。

手作りでの制作ですので、爪の一本一本を棒状のプラチナから削ってつくり、角度の調整をしながらセッティングして溶接していきます。
ただ鋭角にと一言で申しましても、一か所を鋭角にセットするためにはそれに関連する部分の作りすべてを、
それに合わせて制作する必要があるので、事前に見越してそれらの部分をそれに合わせて作っておく必要性があります。
後で思いつきで出来るものではありません。
細かな作業なので、神経を研ぎ澄ましての作業となります。
この爪を立てる作業をしている間は、話しかけられても返事をする事が出来ません。
ときには一本立てるのに一日かかってしまうことがあるほどです。

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