ハートダイヤリング 2/5

リング部分が出来上がりましたら引き続きメイン部分の制作に取り掛かります。
ハートダイヤは形状が個々に特徴のあるものが多いので、しっかりと形状に合わせて受け座を作ってあげる必要があります。

ダイヤモンドを乗せる受け座が出来ると、ダイヤを固定するための「爪」と呼ばれる細い線をセットしていきます。

この「爪」と呼ばれる細い線は太いほど強度が増すのですが、太いほど見た目が野暮ったく線を曲げる際にダイヤにかかる負担も大きくなるので、強度に問題がないかぎり出来るだけ細く繊細なものを用意します。

どこまで細くすることが可能かというのは経験則もありますが、基本的にはそのダイヤとの対話から判断します。
(対話と言いますのは、具体的にはイメージとしてシュミレーションしております)

1番の写真のように「このくらいかな?」と思う太さの線をダイヤにあてがい、適切な太さを感じてあげる必要があります。
ダイヤのとがった場所にセットするのか、合計何本の爪で留めるのか、指輪なのかブローチなのか・・・総合的に判断します。

ハート石枠制作工程
最後に爪を垂直にして、ダイヤにぴたりと沿わせてあとで留めやすい状態までもっていきダイヤの枠の制作は完了です☆

個に合わせてベストな制作をすることができるのもオーダーならではですね☆

ハートダイヤリング 1/5

いつもはラウンドダイヤで作っている、メレーダイヤ取り巻きのリングを、お客様からお預かりしたハートシェイプダイヤをセンターに、ハートバージョンでお作りさせていただくことになりました。

デザイン画でお客様のイメージをご確認させていただいてから制作スタートです☆

(デザイン画はこちら)

デザイン画HIROUMI

ハートダイヤの持っている魅力を活かすために、ハートダイヤと枠はほんの少しだけ空間を作るようにいたしました。

早速、プラチナ950の角棒を叩いて延ばしてリングを削り出し作っていきます。

ハート制作HIROUMI1

しっかりと叩きしめた地金で作り上げるので、寸法も狙った通り作れますし、作っていてもその質感を感じます☆

次回のブログへ続く。