写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションのNo.4です。
ヒロウミマリッジらしいウェーブに、重ねて勾玉っぽい形状に磨り出しを全周に施しています。
レディスは磨り出した部分に「メレーダイヤモンド」を3ピースと「ダイヤモンドダスト」と名付けたキラキラ光る表面処理を加えています。
メンズはクールな鏡面仕上げです。
ウェーブの上にまた磨り出した凹面を付けたデザインは、出来上がってから気付きましたが、他では見かけたことがありません。
全周のウェーブ自体がよくお話しするように量産では作り辛いものということと、その上に磨り出しの凹面ができるということは、仕上げの磨きがより一層難しく、綺麗に仕上げるのに時間がかかるためかも知れません。
手作りで全て1本づつ作っていくのであれば、どのような形のものでもお作りすることができます。
私共の制作するジュエリーは、組み立て技術もこだわっておりますが、特にマリッジリングのような地金を見ていただくことが多いジュエリーにおいて大事になってくるのが「仕上げ」の技術だと考えております。
バフも研磨材も10種類程を使い分けて、段階を追って何度も磨きを重ね、きめ細かな光を放つ状態に仕上げていきます。凹み部分があるということは、けっして磨き易いものではありませんが、手作りだからこそ丁寧に手を掛けて仕上げていくことができます。
手の掛かる子ほど可愛いと言うの本当かも知れません(笑)