(制作の話が長くなってしまい3話完結の予定でしたが、5話まで延長させていただくことになりました。)
メレーダイヤの入るパーツと、ハートダイヤの受け座が完成いたしましたので、2つを合わせる作業に取り掛かります。
各パーツを溶接する前に複雑に入り組んでしまう内側になる部分は、事前に鏡面仕上げを施しております。そうすることで、複雑に入り組んだ箇所でも光らすことができ、完成した時にジュエリーとしての見栄えにはっきりと違いが出てきます。
ハートダイヤが入る部分のパーツが出来上がりましたら、リング部分にメレーダイヤをセットするための穴あけを行います。
今回はリング(腕)がトップの下に潜り込むようなデザインになっており、2つを合わせてからではメレーダイヤのセットが出来ないため、潜り込んでしまう部分には事前にミルグレインや石合わせまで行っております。
ここまで事前に行っておけば後でダイヤをセットすることができますし、ミルグレインの模様が途中で途切れず違和感なく完成させることができます。
ジュエリーを制作するうえでマニュアルはございませんので、その都度どの工程を先に行い、どの工程を後に行うのか、その判断が完成度にも影響を与えます。