メインとなるハートダイヤの枠が出来上がりましたら、その枠を中心にバランスをとりながら周りの部分を制作していきます。
デザイン画も参考にしながら、センターストーンの周りに少し空間を空けるようにメレーダイヤの入る枠を作ります。
メレーダイヤは、枠の上面だけでなく側面にも入るので穴の中でダイヤ同士がぶつからないように、隣のダイヤと隙間が空きすぎないように、拡大鏡など使いながらダイヤモンドをセットするための穴を開けていきます。
穴の加工が出来ましたら穴の裏側が丸穴になっていますので、光が入りやすいように、また装着性が良くなるように、丸穴を四角く加工していきます。
丸い穴に細い糸鋸を通して四角く加工を施し、糸に研磨剤をつけて穴の中まで光らせていきます。
(この裏加工のことを「裏取り」といいます。)
リングの頭となる部分が出来ましたら、そのパーツに柱を立てる作業になりますが、その柱も一本づつ削り出して、内側になる部分はあらかじめ研磨を施し鏡面仕上げをしておきます。
その柱を強度とデザイン的なバランスを見ながら位置決めを行い溶接を行います。
非常に手間暇がかかる作業ですが、あとで工具が入らないような部分は事前に鏡面仕上げを施しておくことで細部まで光らせることができます。
最後にオーダー頂いたリングサイズに合わせて各柱の長さを決めてこの工程の作業が完了します。