ファミリージュエリーの一つの形

曾祖母様からのリングは、一部のメレダイヤを曾孫ご夫妻のマリッジリングに託され、残されたリングは、リングとペンダントに生まれ変わりました。

石座の爪をすべてレーザー溶接で補強し、バチカンになる丸カンも溶接し、表も裏も磨き上げ、再びダイアモンドを留めました。

1カラット以上あるダイヤモンドで、お尻の座りが大きめなアンティークで見かけるようなシルエットのペアシェイプの形が趣を感じさせてくれる、シンプルだけれど美しいダイヤモンドペンダントに仕立て上げられたかと思います。

しばらくは曾祖母様からは孫に当たられるお母様の胸元に輝き、ゆくゆくはお孫様に譲られるような時がきても、時代を超えてどの年代の方にお着けいただいてもさり気なく馴染む設えになりました。

ペアシェイプの石座とメレを外した部分を切り離したリングは、ひび割れの補修や変形直し、動いていたメレダイヤを留め直し、磨き上げました。着けていただくと緩いカーブのあるシンプルなダイヤモンドリングですがボリュームもあるしっかりした存在感のあるリングですので、マダム世代のお母様の普段使いのリングとしても、重ね着けなどもしやすいリングに仕上がりました。

どちらのジュエリーもまた次の世代に受け継いてこれからも長くご愛用いただけるものにできたかと思います。

今回は曾祖母様からお祖母さまが受け継がれでご愛用になられたジュエリーをお母様、お孫様へ受け継いでいく、そんなファミリージュエリーの歴史を紡ぐお手伝いをさせていただきました。

ジュエリーは人よりずっと長生きなものですから、新しくお作りさせていただく時でも、次世代に受け継いでいただけるような時代や世代を超えてご愛用いただけるお品をと心掛けてお作りしています。