一般的にジュエリーには、目立たない所に品位等を示す『刻印』が入っているのをご存知ですか。
先のブログでアップしましたペンダントの裏側にも、もちろん刻印が入っております。
ブランドによって多少入れ方が異なる場合もありますが、私共では以下のようになっております。
・HIROUMI = ブランドマーク
・数字 = ダイヤモンドの石目(ct)
・Pt950 = 使用している貴金属の品位(プラチナ950)
(写真では光の加減でちょっと見にくいですが)
こちらの刻印は、長い使用でも文字が消える事のないように『打刻』という技法で一文字ずつ刻印を金槌で打ち込んでおります。
画像のような刻印を使って一文字ずつ入れていきますので、ちょっとでも気を緩めると文字が上に行ったり下に行ったり、文字が二重になったりしてしまいます。
許容範囲はありますが、極端に文字が上下していたり、打った所が処理されずバリが出たり歪んだりしているものは美しくないので極力そうならないように慎重に作業する必要がございます。
ジュエリーの美しさを考えるのであれば、文字を入れるとなるとそのスペースが必要になりますので、繊細に作りたいと考えるとスペースがない場合などは入れたくないと思う時もあるのですが、品位など示すものですから必ず入れなければなりません。
ですから、入れるのであればその刻印もデザインされたように美しく入れたいと考えます。
こういったところにも、つくり手の気遣いが施されているのです。