「オーダーメイドジュエリー」カテゴリーアーカイブ

あなたらしいエンゲージスタイルを

婚約の証として贈られるエンゲージリング。
近年はダイヤモンドソリテールリング(一粒石タイプ)が主流となっていますね。

ダイヤモンドの一粒石があしらわれたエンゲージリングは独身の女性なら誰しもが憧れを抱くものかも知れませんね。

先日、独身の若い女性とお話していてこんなお話が出ました。

『婚約指輪って、婚約期間だけ着けるものなんでしょう?だったら勿体ないからいらないわ』

いえいえ、そうではありません。

婚約指輪は婚約の証に贈られるものですが、ずっとずっと身に着けていただけるものです。場合によってはお子様やお嫁さんに讓られたりされてもいいのです。

『でも、普段身に着けても邪魔になったりするし・・・』

そういう時に、私共ではエンゲージリングに『ハーフエタニティーリング』をお勧めしています。

ハーフエタニティー3本セット

婚約指輪だから必ずしもソリテール(一粒石)リングを選ぶことはありません。
お好みやライフスタイルに合わせて、仕舞い込むことなく身に着けていただきたいと思います。その方が贈られたご主人にとってもどれほど嬉しいことでしょうか?

ハーフエタニティーでしたら、それ1本でも輝きのある存在感を放ちますし、マリッジとの重ね使いも楽しんでいただけます。
マリッジとエンゲージを兼ねてということでハーフエタにティーをマリッジにとの御注文もいただきますが、その場合の男性用にはコレクションNo.6のメンズリングHM006Mがお揃いのシルエットでペアとしてお使いいただけるようにご用意いたしております。

たとえばこのように御注文いただく場合も・・・

b_DSC2103

ハーフエタニティーHE30AとコレクションNo,6のマリッジをセットでお選び頂きました。

レディスのマリッジはダイヤなしのアレンジをお選びいただいております。
普段はマリッジ単独でシンプルにプラチナの鏡のような輝きを味わっていただけ、ハーフエタニティを重ね使いしていただくと華やかな輝きを楽しんでいただけるセットです。
ずっとずっと身に着けていただくマリッジリングとエンゲージリングですので、お二人らしいスタイルでお似合いの一品をお選びいただくのが一番だと考えております。

ダイヤの足し引き、HIROUMI独自のダイヤモンドダスト加工などもお好みに応じて加えさせていただきます。

HIROUMIではどのリングをお選びいただいても、世界でただひとつ、ご注文下さった方のためだけに心を込めてお作りさせていただいております。
HIROUMIマリッジコレクション、ハーフエタニティーはこちらの取り扱い店にてご試着いだけます。

まずはそのはめ心地の違いを指で感じ取っていただけたらと思います。

HIROUMIアーカイブコレクション

現在HIROUMIのウェブサイトのトップに使用しております画像は、お客さまのリングをリモデルさせていただいたものでございます。

デザインをいくつかご提案しましたところ、特にHIROUMIらしいものをご希望ということで改めてご提案させていただいたのが、HIROUMIアーカイブコレクションの中の逸品で、アトリエヒロウミの初代が残していた初代が手掛けた作品の石膏の型を元に現代的にアレンジしたものです。
当時は写真の技術が今ほど優れておりませんので、作品のイメージを残すために石膏で型を取って立体として残していたようです。(※型と言いましても形状を残すためだけの物であり、原型及び量産化できるものではございません)

HIROUMIアーカイブ1s

リボンが巻き付いているようなデザインで、アシンメトリーの曲線が絡み合うとても複雑な構造です。

現代では大量生産に限らず、逸品もののジュエリーでも複雑な立体を制作する場合、ワックス(ロウ状のもの)を削って原型を作り鋳造する場合があります。
私共でも、その制作方法がそのジュエリーにとって最も完成度の高い作品となるなら、その手段を選ぶ場合もあります。
そのためだけに自社で鋳造機も備えています。

ただ、今回のリングは、初代が機械的な工具を使っていない時代に、地金を熱し、叩き、延ばし、鋸で切って、ヤットコで曲げて、一つ一つのパーツを形作り、組み上げて作り上げた初代の技能を検証する意味もあって、すべてを同じように手作りで作り上げました。
また、その時代に生まれたデザインだということもあって、リボンが複雑に組み合わさりそこにDiamondをセッティングし、裏取りを施し、細部まで磨き上げ立体的に組み立てようと思えば、、やはり今の時代でも手作りで作ることが最も良い手法のようにも思います。

アーカイブコレクションにどんなスタイルのジュエリーの石膏型が残されていても、実際に自分の手で作らなくては、『受け継がれている』ことにはならないと感じております。
三代目が生まれる前に作られたものですし、どのように作られているかは職人の経験からの想像を働かせ、今の時代において最上と思う手法を駆使しております。
リングの裏も見えるように、回転させながら動画を撮影しました。
(画面右下の歯車マークよりお好みの画質を選択してください)

リングの左右に組み上げ、絡みついたリボン状のダイヤの帯の裏まで裏抜きをし、磨き上げています。ですから、ボリュームある見た目よりずっと軽く仕上がりました。

完成した姿は今見てもとてもモダンなデザインです。
このモダンなリングを作っていた初代の仕事ぶりを見るにつけ、今の時代を担う者として次世代に残すジュエリーを常に意識して制作の励みにしております。

オートクチュール・エンゲージリングを制作させて頂きました2

アップが遅くなりましたが、完成品はこちらです。

エンゲージリング3146

繊細になり過ぎないようにということで、写真ではわかりづらいですがほんの気持ちだけデザイン画より肩から腕の幅を広くしております。

このようなところは、図面と立体との見え方の違いなどを考慮しながら実際に作りながらイメージに近づけるよう程良いバランスで調整させていただいております。

どのように調整を施すかということで、見え方に大きな違いが出てきます。

長年培ってきたHIROUMIならではの経験と感性です。

エンゲージリング3145

もちろんこのようなパッと見ためにはわかりにくいようなダイヤの留めてある裏側にも、丸い穴を四角く広げる細工(裏取り)をしっかりと施しております。

裏取りA

私共がオリジナルのマリッジリングを作り始めたとき、材質を吟味し手づくりで丁寧に作っているとことを皆様にわかりやすくお伝えするのに、どのような 言葉でお伝えしたらいいのかを考え、それまでジュエリーでは使われていなかった、本来は服飾に対する言葉であった「オートクチュール」を“一点ずつの上質 なお仕立て”という意味を持たせマリッジに冠しました。

エンゲージリングのフルオーダーというと、敷居が高いかもしれませんが想いを込めて世界でただひとりの方に贈られる大切なものです。その想いにふさわしいものをこころを込めて制作させていただいております。

オートクチュールエンゲージリングのオーダーについてのご質問やご相談もお気軽にお近くのHIROUMIお取り扱い店まで、もしくはお近くに取扱店がない場合はコンタクトフォームよりお問い合わせくださいませ。

 

オートクチュール・エンゲージリングを制作させて頂きました1

エンゲージリングデザイン画c

オーダーメイドでエンゲージリングをお作りさせていただきました。

オーダーでのご注文の場合、お店でご相談くださったご希望を元に、まずはこうのようなデザイン画を描かせていただきます。

そして、お客様にご了承いただいた上で、制作に取り掛からせていただきます。

お客様のイメージされているものと、こちらがお客様が伝えられたことから受けったイメージとの違いがないかの確認です。

この時点で「もう少し腕を細く」など、ご遠慮なくご希望をお伝えください。

ご希望を最大限に叶えてこそのオーダーメイドです。

 

今回はお好みの華奢な作りを守りつつ、貧弱にならないように、フルオーダー、手作りならではの細部の丁寧な作りにもこだわっています。

たとえば、
プラチナ950で細く作ってもリングが歪みにくいように地金の配合からこだわり、細部にまで鏡面仕上げを行うことのできるように細分化してパーツを制作し組み立てる。
太い爪をそのまま付けるのではなく、一本一本太い細いの強弱をつけた爪を作る。
細やかなところにまでデザインを施しつくり上げることができるのも一からつくる手づくりならではの醍醐味ではないでしょうか。
(リングの写真は、ダイヤモンドをセットする前の状態です。)

エンゲージ制作中
完成前

エンゲージもHIROUMIで

HIROUMIマリッジと共に、エンゲージリングのご注文をいただきました。

世界でただ一人の愛する人に贈られる婚約の証のリングを、世界でただひとつのオーダーメイドでとの想いでご注文下さったことと思います。

その想いにお応えできるようにしっかりとダイヤを支えるスタイルのエンゲージをおつくりさせていただきました。

王冠のような形の石座の部分はプラチナを円錐状に丸めたところからヤスリで削って形作っていきます。

石を支える「爪」を均等に削りだしていくのは何年仕事をしていても難しいものです。

ほんの少しの手加減でバランスが崩れ美しく均等な形にはなりません。

オーダーリング3

エンゲージリングとしては王道のようなデザインですが、

おつくりさせていただいたエンゲージとマリッジは、お二人の人生に寄り添って、一緒にたくさんの幸せな時を過ごさせていただくことでしょう。

エンゲージリングのデザインからのオーダーメイドのご相談も賜ります。

最寄りのHROUMIお取り扱い店でどうぞお気軽にご相談くださいませ。

オーダーリング2

オーダーリング1

ジュエリーの刻印について

一般的にジュエリーには、目立たない所に品位等を示す『刻印』が入っているのをご存知ですか。

先のブログでアップしましたペンダントの裏側にも、もちろん刻印が入っております。

ブランドによって多少入れ方が異なる場合もありますが、私共では以下のようになっております。

・HIROUMI = ブランドマーク
・数字 = ダイヤモンドの石目(ct)
・Pt950 = 使用している貴金属の品位(プラチナ950)
(写真では光の加減でちょっと見にくいですが)

ペンダント刻印
ペンダント裏側

こちらの刻印は、長い使用でも文字が消える事のないように『打刻』という技法で一文字ずつ刻印を金槌で打ち込んでおります。

ジュエリー用刻印画像のような刻印を使って一文字ずつ入れていきますので、ちょっとでも気を緩めると文字が上に行ったり下に行ったり、文字が二重になったりしてしまいます。

許容範囲はありますが、極端に文字が上下していたり、打った所が処理されずバリが出たり歪んだりしているものは美しくないので極力そうならないように慎重に作業する必要がございます。

 

 

ジュエリーの美しさを考えるのであれば、文字を入れるとなるとそのスペースが必要になりますので、繊細に作りたいと考えるとスペースがない場合などは入れたくないと思う時もあるのですが、品位など示すものですから必ず入れなければなりません。

ですから、入れるのであればその刻印もデザインされたように美しく入れたいと考えます。

こういったところにも、つくり手の気遣いが施されているのです。

 

2014年 年始のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

私共の今年の抱負は『創る』の一言です。

もちろんジュエリーをつくることが一番ですが、
新たな創造をしていこうと考えております。
新たな展開、新たなつながり、新たな広がり、
様々なことにおいて『創る』をテーマにと考えております。

今年もひとつひとつを大切に作って参ります。
ひとりでも多くの方にHIROUMIのジュエリーに出会っていただける一年にして参ります。

本年もHIROUMIをどうぞよろしくお願い申し上げます。

写真は昨年最後にお客様へお納めしたペアシェイプダイヤモンドネックレスです。
(クリックで拡大表示されます)

10ctダイヤペンダント 10ctダイヤペンダント拡大

プラネットリングも揃いました

今年最後のブログを飾るのはこちらです☆

本年度のJJAジュエリーデザインアワードにおきまして「プラチナ・ギルド・インターナショナル賞」を受賞致しました『プラネットネックレス』とお揃いの『プラネットリング』が、先日やっと完成いたしました。

デザイン自体はネックレスと一緒にすでに描いていたのですが、制作が間に合わずJJAジュエリーデザインアワードにはネックレスだけの出品となりましたが、やっとお揃になりました。

アクアマリンDSC1460_3005

リングもセンターストーンは大粒のアクアマリンです。
四角は星で支えています。

そして、もちろん土星もいます。

ロケットもマーキスダイヤを背負ってお客様のお手元へ発射準備完了です♪

2アクアマリン_DSC1446_3049

やっぱりセットジュエリーになってこそ、お互いがお互いをより一層引き立て合うように見えますね♪

アクアマリン_DSC1471_3006

こうなると星の連なるブレスレットや、土星型のイヤリングなども作りたいなと夢が広がります。
普段はダイヤモンドを使ったジュエリー制作がメインなので、カラーストーンでの制作は滅多に手掛けることはありません。

ダイヤをより一層輝かせることに心を砕いて制作することが常日頃のモットーとなっておりますがカラーストーン、それもまたこのような大ぶりなもので あれば、色を生かし、形を生かし、大きいながらも身につけた時に負担となる重さを出来るだけ軽減するなどいつもとは違ったところで苦心するのもまた楽しし いものです。

久しぶりのカラーストーンの魅力を心ゆくまで堪能しながら制作したひと品です。

お手持ちの宝石を使ったオーダーメイドやリモデルのご相談も、デザインから承っております。
せっかくの宝石をくらい引き出しに仕舞いこんでは可哀想です。

新たな輝きのお手伝いをさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

フルオーダージュエリーの制作 ルビーソリテールリング

今回のフルオーダーリングは、お客様がお持ちの非加熱ルビーを中石に使ったリングです。

宝石がお好きなお客様が、選び抜いて手に入れられた1粒の宝物を、如何に生かして、またそれ以上の輝きを添える、言わばその宝石の『永遠の住処』となるべきものをお作りするのですから、心して取り掛からさせていただきます。いつもの制作も心構えは同じなのですが(笑)

時を経ても時代を感じさせないシンプルなデザイン、純粋にルビーの色を楽しんでいただけるように余計な飾りはなし、他にお持ちのリングとの重ねづけも楽しめるデザインといった事を念頭にお勧めさせていただいたのは、私共で平常お作りしている「ダイヤソリテールリング」のデザインです。

HIROUMIルビーリング

リング部分に、下半分以上の位置まで輝きの良いメレーダイヤを彫り留めで並べた、繊細なデザインです。

このような形の方が、中石の色や形をくっきり浮き立たせますね。
リングの幅やメレーダイヤの大きさは、中石とのバランスを考えて選びます。

お持ちのマリッジや、他のリングとの重ね着けも考慮して、側面にわずかなふくらみを持たせ、他のリングと重なったときの接点が少なくなるように仕立てます。
中石は、横置きにさせていただきました。
個性が強いデザインは、それはそれで楽しい物ですが、このような余計なものをそぎ落としたシンプルなものは、着ける場所や、スタイル、時代や年代を問わず、長く愛して頂けると思います。

HIROUMIルビーソリテールリング制作

 

フルオーダージュエリー制作 その5

更新が遅くなりましたが、
最後に、すべてのダイヤモンドを留めて、ミル打ちを施し、完成です☆

c_DSC9709_2798
クリックすると大きく表示されます。

 

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1カラットアップのダイヤモンドを引き立てることが出来るように、センターのダイヤモンドの周りにはほんの少し空間を作って輝きがこもらないようにと言いましょうか、空気が通うようにと言いましょうか、適切な表現が見つからないのですが、そんな空間を作っております。
どうしても抽象的な表現になってしまうのですが、少し空間があったほうが空気が淀まなくてスッキリと上質なオーラを放ってくれるようにも感じます。

真正面から見るとその空間はあまり見えないようにつくっているのですが、少し斜めから見るとそのスペースを見てとれます。
そこで大切になるのが空間の仕上げでして、しっかり磨き上げておくことで佇まいが美しく輝きも強くなります。

私たちはそのジュエリーが持ている空気感、雰囲気ともいうのでしょうか、そういったものをとても大切にしながらジュエリーをおつくりしております。

 

オーダージュエリーの場合、お客様がお持ちの宝石をお預かりしてジュエリーにお仕立てする場合もございますし、HIROUMIをお取り扱いいただいてる ジュエリーショップ及びメーカーでお好みの宝石をお選びいただく場合、もしくは私共でご希望に沿ったものをお探しする場合など様々です。

お客様のご希望やお好みに最大限お応えできるのも、フルオーダーならではのことです。

フルオーダー、アレンジオーダーにつきましても、お近くのHIROUMIマリッジコレクション取扱店にどうぞお気軽にご相談下さいませ。

フルオーダージュエリー制作 その4

メインのパーツが出来上がりましたら、細部にまで気を使いながら、ドンドン続きを制作していきます。

デザイン画をもとにイメージをふくらませて、どのように組み立てるのか、このパーツはどれくらいの角度で溶接するのか、溶接する溶加材の温度は・・・様々なことを想定していき常に最終形をイメージし、現在より5工程先ぐらいまで見通し、いくつもルートを検討してその中で最良だと判断した方法で組み立てていきます。
きっと周りから見ていると、ジッと黙々と作業しているようにみえると思うのですが、頭のなかでは沢山の事を考えながら手を動かしております。

どのように作るのか、どのように仕上げたいのか、という考えで全ての出来は変わってきます。
そしてジュエリーを作る上で何をお客様から託されたのか理解することが最も大切なことかもしれませんね。

ダイヤリング制作4_DSC9671_2226

ここまでできれば完成は目前です。もう皆様にもイメージは出来たと思います☆
よくご覧いただくとわかると思いますが、腕(アーム)と呼ばれる一部分にダイヤモンドがすでにセットされているのが見て取れるかと思います。
通常は枠のすべてを完成させてから、ダイヤモンドのセットをするのですが、こちらはデザインの上で先にダイヤモンドをセットしていないと他のパーツが邪魔になってしまい後からダイヤモンドのセットができなくなってしまうので、先に一部分だけダイヤのセットをしました。
こういった作業は「加工」と「彫留め」と同じ工房内で行っていないとちょっとむずかしい作業かもしれませんね。

フルオーダージュエリー制作 その3

お盆の季節になりましたね。
とても暑い日が続いておりますので、皆様どうぞ熱中症にはお気をつけくださいね。

アトリエではこのお盆も休まず制作を続けております。
日ごろはバタバタと慌しく制作しますが、休日は優雅に制作…なんて(笑)
どちらにせよ、手にしてくださる方の喜んでくださることを想像しながら制作の毎日です(^^)
さて、材料の準備が整いましたらいよいよ制作開始です!
用意しましたプラチナの角棒をそれぞれ必要な寸法に伸ばします。

デザイン画を参考にしながら、ダイヤモンドの周りの枠を作ります。
上の写真のように伸ばしたプラチナをヤットコなどを使って丸く丸めていきます。
曲げて行きますと加工硬化といってだんだん硬くなってきますので、途中ガスバーナーでプラチナを熱して急冷することで少し曲げやすくなるので、それを繰り返しながら少しずつ曲げていき丸いワッカを作ります。

ダイヤリング制作2_DSC9611_2217

同じような作業を他のパーツでも繰り返し、各部分を作っていきます。
写真に写っているワッカが、ダイヤの周りの部分になるパーツで、これに穴を開けて小さなダイヤモンドを埋め込んでいきます。
真ん中あたりに移っている丸い線で作ったようなパーツがダイヤの受け皿になるものです。
3本写っている線状のものはダイヤモンドを押さえる爪といわれる部分になるものです。
大きな角棒はリングのアームになる予定です。

フルオーダージュエリー制作 その2

デザインを決めていただきましたら、制作に取り掛からせていただきます。

いつもの通り、純プラチナに割り金を加えて溶かし、アトリエ独自配合のPt950を作ります。
解り易く言うと、オリジナルブレンドのPt950ということです。

純プラチナは、薄板状だと手でクニャっと曲げられるほど柔らかい貴金属です。

そこで、傷付きにくく、変形しにくい硬さを持たせ、細い線で石留めした時も緩みにくい張りと腰がある、プラチナ合金を作ります。


アトリエでは、世界標準のPt950を用いていますので、純プラチナ95%、残り5%に他の金属をブレンドしていますが、その配合は門外不出とさせていただいております。
その配合も作るものによって、部分的に変える場合もあります。
配合によって同じ純度のプラチナでも、硬くなったり柔らかくなったりしますので、いま作るジュエリーに、最もふさわしい材料を準備します。その見極めはジュエリーを作る上ではとても重要になってきます。

 

フルオーダージュエリー制作 その1

HIROUMIでは、マリッジコレクションだけではなくフルオーダーでのジュエリー制作も賜っております。
そこで、フルオーダーでのジュエリー制作をご依頼いただいた場合の流れをお話してみます。

今回は、1ctのラウンドブリリアンカットのダイヤをセンターストーンに使った、エンゲージリングをとのご依頼をいただきました。

ご希望のデザインイメージをお持ちの場合、その内容を伺い、一旦デザイン画に描き起し、ご確認いただきます。

または、「どんなデザインがいいでしょうか?」とのご相談があれば、お客様の年代、お好みのテイストや身に着けられるシーンや誰に贈られるなどの情報を詳しくお伺いし、お勧めさせていただきたいデザインをいくつか描き起こして、ご提案させていただきます。

その描いたデザイン画からお選びいただいても結構ですし、デザイン画を元に、ここをもう少し細くしてほしい、ミル打ちを加えてほしい、メレーダイヤを加えてほしいなどのご希望を伺い変更やアレンジもさせていただいております。
具体的にデザイン画をご覧になられると、お好みや拘りたいイメージもはっきり出て来られると思いますので、この時点でご遠慮なくお伝えいただけたらと思います。

今回制作させていただくジュエリーのデザインは、ご相談の結果こちらに決まりました。

デザイン画HIROUMI解説書

デザイン画をお決めいただきましたら、細部の仕様など出来るだけ細かくお伝えできるように解説を加えたりしております。

次回は、制作についてのお話を続けさせていただきますので、ジュエリーの作りにご興味をお持ちの方はどうぞお楽しみに♪

 

フルオーダー、アレンジオーダーにつきましては、お近くのHIROUMIマリッジコレクション取扱店にどうぞお気軽にご相談下さいませ。

(お近くに店舗がない地域の方は、アトリエヒロウミまでお問い合わせくださいませ)

想いを受け継ぐオーダーエンゲージ

私共では、お客様のお好みのデザインでフルオーダーでのジュエリー制作も承っております。

西欧では、宝飾品をビジュー・ド・ファミーユ(家族の宝石)として、代々受け継いでいくそうで、婚約指輪は彼の家に伝わるリングを贈られたり、伝わる宝石でリングを作ってということも、一般的なことのようです。

ジュエリーが一般的に身に着けられるようになったのは戦後という、ジュエリーの歴史が浅い日本では、まだ何代も受け継がれるというほどではなく、受け継がれてもお祖母様から、お母様からくらいまでかも知れませんね。

お祖母様が、お母様が贈られて、手に入れられて、大切に愛して来られたジュエリーや宝石を付け継がれ、子どもたちに受け継ぐ、また新たな家族としてお迎えになられるお嫁さんへの婚約の印に贈られる。そしてまた、その子どもたちへ受け継がれていく。

その過程で、形を変えることはあったとしても、受け継がれる想いや、贈られ、受け取る心は永遠に続いて行くように思います。

先日は、ご婚約を控えたお二人からのオーダーで、男性のお母さまのリングのダイヤを使って、ご婚約者さまに贈られるエンゲージリングをとのオーダーを賜りました。

お二人で選ばれたデザインで、ふっくら可愛いシルエットのエンゲージリングが出来上がりました。お相手の想いはもちろん、お嫁さんを迎えられるお母様の心も籠った、世界でただひとつのエンゲージリングです。

いまこの幸せな時を、代々末永く受け継いでいっていただきたと心から願います。

このリングは、その証でありますように・・・。

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マリッジリングは、HIROUMI marriage collectionから、collection No,5をお選びいただきました。

オーダーでの制作も、HIROUMI取り扱い店にて、お気軽にご相談下さいませ。