「ヒロウミマリッジ(結婚指輪)」カテゴリーアーカイブ

輝きが立ち昇るマリッジリング

写真のリングは、HIROUMI Marriage Collection No.5です。

マリッジコレクションNo.5ペア

このリングだけ、アシンメトリーなデザインのリングになっております。
薬指のリングが納まるところ(指の付け根)は、中指側が高く、小指側が低くなっている方がほとんどのようにお見受けしますが、そこにぴたりと寄り添うことを理想としてお作りしています。

こだわりを汲み取ってくださるお客様は、手形を取って下さることもございます。(中指と薬指の間と、薬指と小指の間の高低差がポイントに指の輪郭をなぞります)

リングを着け慣れていない、マリッジが初めてのリングとおっしゃる男性にも、その着け心地の違和感のない指馴染みに大変ご好評をいただいております。

マリッジコレクションNo.5レディス レディスは下から上へダイヤの輝きのグラデーションが立ち昇るように留めております。

このようにダイヤが並んだ場合、ダイヤのカットや品質が揃っていないと輝き方がまちまちに見えたり反射が乱れたような印象になり、輝きが散ってしまうように見えます。

一粒では十分に美しく見えても、並んだ姿は私共が見て「美しくない」というものになってしまうのです。

メレーサイズのダイヤでもこだわりをもって選び抜いて品質、カットを揃えています。

ほんの1ミリ余りの小さなダイヤであっても、リングに留め終わりますとその輝き次第で数倍の美しさをもたらしもしますし、かえって格下げにしてしまう場合もあります。

美の基準は人によって様々とも言いますが、私共でお作りするものはどなたにご覧いただいても

『美しい』と感じていただけるものだけを目指してお作りしています。

 

新作のマリッジリングを撮影してもらいました♪

久しぶりに、カメラマンさんに撮影をお願いしました。
新作のマリッジリング「コレクションNo.6」を準備中なのです。7月より正式発表となります♪

ジュエリーカメラマン

ヒロウミマリッジをご購入下さったお客様には、完成した時に記念写真をフォトフレームにお入れしてお渡しするようにしていますが、それはアトリエ内で撮影させていただいております。

プロのカメラマンさんでも、写り込みのある金属や、ダイヤのきらめきをありのままに写すことは至難であります。

いつも無理なお願いばかりするのですが、今回も丁寧に撮影して下さりました。

百聞は一見にしかず。触ればその違いが目を閉じていてもわかっていただけるジュエリーとなっています。どうぞその手でお確かめ下さいませ。

実物はこちらのショップにてお手にとっていただけます。

見たことのないシルエットの結婚指輪

写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションのNo.4です。

マリッジリングコレクションNo.4

ヒロウミマリッジらしいウェーブに、重ねて勾玉っぽい形状に磨り出しを全周に施しています。

レディスは磨り出した部分に「メレーダイヤモンド」を3ピースと「ダイヤモンドダスト」と名付けたキラキラ光る表面処理を加えています。

メンズはクールな鏡面仕上げです。

ウェーブの上にまた磨り出した凹面を付けたデザインは、出来上がってから気付きましたが、他では見かけたことがありません。

全周のウェーブ自体がよくお話しするように量産では作り辛いものということと、その上に磨り出しの凹面ができるということは、仕上げの磨きがより一層難しく、綺麗に仕上げるのに時間がかかるためかも知れません。

手作りで全て1本づつ作っていくのであれば、どのような形のものでもお作りすることができます。

私共の制作するジュエリーは、組み立て技術もこだわっておりますが、特にマリッジリングのような地金を見ていただくことが多いジュエリーにおいて大事になってくるのが「仕上げ」の技術だと考えております。

バフも研磨材も10種類程を使い分けて、段階を追って何度も磨きを重ね、きめ細かな光を放つ状態に仕上げていきます。凹み部分があるということは、けっして磨き易いものではありませんが、手作りだからこそ丁寧に手を掛けて仕上げていくことができます。

手の掛かる子ほど可愛いと言うの本当かも知れません(笑)

ダイヤモンドダストのきらめき(結婚指輪)

写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションNo.3のレディスです。

ダイヤモンドダスト

写真では、なかなか伝えられないのが歯がゆいのですが、この面にはアトリエヒロウミ独自の「ダイヤモンドダスト」と呼んでいる表面加工を施しています。

細かい磨りガラスの様に見える加工を施した上に、何段階かの加工工程を経て・・・

「まるで雪原の朝にきらめくダイヤモンドダストのような」優しいく繊細な輝きをまといます。

こちらは同じNo.3のレディースを鏡面&ダイヤの留った面側から撮った写真です。
平置きにしているのはメンズです。

HIROUMIマリッジコレクション№3
全体のデザインは、全周ウェーブに磨り出しを施した峰が特徴のシルエットとなっております。

レディースは、まるで「バレリーナのレースのチュチュを指に纏ったような優美な」イメージ。

メンズは鏡面のみで仕上げております。
不思議な事に女性が身に着けられると優美さが全面に感じられますが、男性が身に着けられると個性的なシルエットに鏡面仕上げで、「メタリックでクールな男性的な印象が際立つ」印象を感じるものとなっています。

同じシルエットのペアリングでありながら、表面加工やリングの幅の僅かな違いで大いに印象が変わって見えます。他にはない、一番HIROUMIらしいマリッジと言えるかもしれません。

ダイヤモンドダストのきらめきは、HIROUMI マリッジコレクションお取扱い店さまにて、お手にとってご覧いただけます。

実際に「今まで見た事がないきらめき」をご覧いただけましたらと存じます。

 

モダンなマリッジリングを結婚記念日に(結婚指輪)

ヒロウミマリッジコレクション№2
写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションのNo.2です。
左のレディスには選りすぐりのダイヤを4ピース留めました。
右のメンズは地金だけですが鏡面仕上げの美しいプラチナを味わっていただけます。

全体に均等にウェーブのあるデザインなので、もし原型を作って鋳造するとなるとサイズごとに原型を作る必要が出てきます。その労力の為か量産品ではあまり見かけないデザインです。

こういったデザインこそ、手作りならではの贅沢。
1本づつ手作りで叩いて、伸ばして、ウェーブを削り出して作りますので、たとえば#12.5とかの半番刻みのサイズ指定であっても、そのサイズに合わせて均等なウェーブでお作りすることができます。

意外なことかもしてませんが、まっすぐなリングより、ウェーブの付いたリングの方が、薬指には馴染み易いものがあります。
個人差もありますが、指の付け根にもカーブがあるのでそこに納まりが良いようです。

先日、とても嬉しいご注文をいただきました。
このマリッジリングを結婚40周年の記念にとご注文くださったお客様がいらっしゃったのです。

オーソドックスなストレートなラインのリングではなく、このモダンなウェーブリングをお選び下さったご夫妻は、きっといつまでも若々しく新鮮な心を もってお過ごしなんだろうなぁ、だからこそ、ご結婚40周年記念に新しいマリッジリングを交換されるようなご夫婦でいられるのだろうなぁ・・・。

と、ちょっぴり羨ましくなりながら、常日頃の我が身をを反省しながら、「お二人の想いを込めていただくにふさわしいものを」と心を込めてお作りさせていただきました。

(もちろん、どなたからのご注文もしっかり心を込めてお作りいたしております)

末永くお幸せにお過ごしくださいますよう、心よりお祈り申し上げております。

 

想いを込めていただくものだから(結婚指輪)

ヒロウミマリッジコレクション№1

写真は、ヒロウミマリッジコレクション No.1のレディスとメンズです。
シンプルな平甲丸リングで、レディスのみメレーダイヤを1ピース留めています。

スタイルだけを見れば、特に目を引く特徴は備えていないように見えますが、これぞ「身に着けるとより一層違いがわかる」リングなのです。

マリッジリングは、結婚式で交換するためだけのものではありません。
一生を共に歩むパートナーの愛情が込められたものです。

自然に馴染み、寄り添い、安心感をもたらす。

そんなマリッジリングであるように、交換されるお二人には及びませんが心を込めて、地金を溶かし、槌で硬く叩き締め、ヤスリで整え、磨き上げ、ご注文下さるお二人の為だけのリングを一本一本お作りしています。

時を経ても、初めて指に通された時の感動が褪せないリング・・・。
想いを込めていただくにふさわしいリングをお作りいたしておりますと自信をもって申し上げます。

一度お手にとって、その秘密を感じていただきたいと思います。
ヒロウミマリッジコレクションはこちらのジュエリーショップにて触れていただけます。

新たなオーダーメイドリング

アトリエヒロウミで代々お作りしているアラベスクリングをベースに、お客様のイメージに合わせた組み合わせのリングをお作りいたしました。

アラベスクオーダーメイドリング

元々アラベスクはウェーブや唐草で優雅さを表現したデザインでしたが、優しさは残しつつシャープさを出した現代的なデザインに進化させたといってもいいかも知れません。

こういった細かな隙間や組み合わせで成り立つリングこそ、手作りで一つ一つパーツや石座を磨き上げて組み立てていかないと、美しいリングには仕上がりません。

リングのパーツ

ですが私共のアトリエでは、裏の裏まで磨き上げ、輝きを持たせた上に身に着けていただいた時のフィット感にもこだわりたいのです。

リングの裏側

一番美しく、一番着け心地の良いリングにする為にはとてつもなく多くの時間を費やして細かく細かく組み立て、そして磨き上げて出来上がります。

オーダーを下さったお客様は、「ずっと常に身に着けていくリングにしたい」という想いを持ってご注文下さいました。

私共のお作りするリングをお選び下さって大変光栄でございます。

アトリエヒロウミでは、オリジナルマリッジ、オリジナルジュエリーの他、既存のデザインからアレンジしたもの、一からデザインを起こすオーダーメイドジュエリーの制作も賜っております。

HIROUMI jewelleryお取扱店様、またはアトリエヒロウミまでどうぞお気軽にご相談くださいませ。

 

ペアシェイプソリテールリング♪

先日制作しておりました、ペアシェイプダイヤモンドを使ったソリテールリングです。

ペアシェイプダイヤリング

HIROUMIのダイヤソリテール(一粒石)リングは、オーダーが無い限りファンシーブリリアントカットのダイヤモンドでお作りしています。

ファンシーカットに使われるダイヤモンドは、元々のダイヤモンドの原石が、そのファンシーの形状に近い物をなるべくカットによって目方(カラット)を減らさないように最大限生かすようにカットされています。
よって、カットされたピースによって美しいカットのバランスの良いもの、良くないものの差が大きく出ます。
ですから、ファンシーカットの美しいと思うダイヤとの出逢いは、まさに一期一会なのです。

ラウンドカット(○型のカット)のダイヤモンドも素敵なのですが、どうしても4Cのクオリティ有りきでとらわれがちになってしまうのです。
もちろん私どもが選ぶラウンドカットのダイヤモンドは、4Cは目安と考えその中でもより輝く品質のものを厳選しております。

ダイヤモンドのグレーティングでは、4Cと言いまして「カラット(重さ)」「カラー」「クラリティー(透明度)」「カット」の4つを基準にダイヤモンドをランク付けします。

ラウンドブリリアントカットに対する「カット」のランク基準は、ファンシーカットには当てはまりません。ですから、ファンシーカットのカットの美しさの基準は選ぶ人間がどう見るかだけです。

HIROUMIのダイヤモンドソリテールリングは、ダイヤモンドの仕入先に「これぞ」という物が入った時にだけ見せていただき、目で見た後にルーペ でも確認し、ジュエリーに仕上がった姿を想像してみて、ワクワクして作りたくなるようなものしか仕入れません。ですから、作る本数も本当に少ないのです。 (中石サイズはオーダーで変えられます)

原石の個性を生かし相応しくカットし、磨き上げられたファンシーカットダイヤモンド。

ただ一つの輝きをエンゲージリングとして贈られるのはいかがでしょうか?

大阪梅田・阪急三番街「NAKANIWAファインダイヤモンド」さまにて、「ハートソリテールダイヤリング」と「ペアシェイプダイヤモンドリング」がご覧いただけます。(ナカニワファインダイヤモンドの新店舗はこちらです2014/5更新)

羽ばたく鶴のイメージで(ヴァナディス×HIROUMI)

写真は、東京・日本橋三越本店さまとのコラボレーションで制作させていただきました「VANADIS by atelier HIROUMI」のマリッジリングの一つです。

ヴァナディス×HIROUMI

この形は、夫婦仲が良く一生を連れ添うとされる鶴の羽ばたく姿をモチーフにしています。

「鶴は千年、亀は万年」と伝えられるように、鶴は長寿の象徴としても尊ばれてきました。

わざわざ和のモチーフを選んだわけではありませんが、日本で生まれ育ち、日本の四季を目にして育ってきた私達には、自然に心和み安心もたらすように感じます。

鶴をモチーフに、HIROUMIらしい「ダイヤモンドダスト」という細かいタガネで打ち込んで輝きを出した表面加工を施し、選りすぐりの綺麗なメレーダイヤを留めました。

すべて1本づつ地金から叩いて鍛えあげる鍛造手作りのオートクチュールマリッジです。
もちろん単品でもお求めいただけますので、記念日の贈り物、ご自分へのご褒美、お守りジュエリーとしても相応しいものとなっております。

東京・日本橋三越本店 本館6階宝石サロンにてご覧いただけます。
ぜひ一度お手にとって姿だけではない「しっとりしたプラチナの肌触り、吸い付くような指馴染み」をお試しくださいませ。

VANADIS by atelier HIROUMI デビュー♪

昨年末から、アトリエでは新しい試みにせっせと取り組んでおりましたが・・・

今春、三越さまのオリジナルジュエリーブランド「VANADIS(ヴァナディス)」とアトリエヒロウミのコラボレーションで
このたび新しいマリッジリング「VANADIS by atelier HIROUMI」をお披露目させていただくことになりました。

こちらは三越さまの「ジャパンクリエーションキャンペ-ン」という、「日本のものづくり」に焦点をあて、
様々な商品を紹介されている人気企画がありまして、その一環でアトリエヒロウミにもお声を掛けてくださいまして実現したものです。

ジャパンクリエーション

お取扱いは東京の「日本橋三越本店本館6階宝石サロン」さまのみの限定販売となっております。

写真のものと、もう一型、合わせて二型のマリッジをご用意いたしております。

鍛造製法で一本一本、想いを込めて手作りいたした逸品となっております。

レディースにはアトリエ独自の「ダイヤモンドダスト」加工で繊細な輝きをプラスし、メンズでは「鏡面仕上げのこだわり」をダイレクトに
感じていただける、HIROUMIらしさを盛り込んだ正統派マリッジリングとなっております。

「ジャパンクリエーションキャンペーン」の期間は4月6日(水)~12日(火)ですが、マリッジリングは期間以降もお取扱いただきます。

マリッジリングをお探しの方はぜひ一度手にとってみていただけたらと思います。

「百聞は一見にしかず」、いえ「一触にしかず」かもしれませんが、触れていただけたらその違いが歴然とわかっていただけるリングであると自負しております。

どうぞ一度お運び下さいますようお願い申し上げます。

今やらなければならない事(ペアシェープダイヤリング)

東日本大震災にて被災されました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

先のブログで書きましたように私に出来る事はそう多くありません。
ですから今自分が出来る事を力いっぱいしようと思います。
私にできる事、それはジュエリーを通じて少しでも皆様に貢献できるように努める事です。

ですから今日から改めてジュエリーに関するブログを再開させてまいります。

実は以前から何を作ろうかとあたためておりました0.5Ctのペアシェープダイヤをソリテールのリングに作る事に致しました。
で、思い切って制作している風景を写真に収めましたので一気にご覧いただこうと思います。
前回のマーキースと同じ制作工程の場所は、同じ写真を一部使用しております。

①先ずは地金を用意して、叩いて丸めます!
結婚指輪:角棒から輪っかに

②そして曲げた際にできる歪みや厚みの変化をヤスリで削って整えます。
リングをヤスリで削る
③そしてダイヤの入る部分を決めます。

こうしてダイヤを実際においてみるんですよ☆ひっくり返しておくのがコツです。
で、概ね把握が出来たら完全に腕を成形してしまいます。
結婚指輪:ダイヤの仮置きとリング指馴染み

④腕をバフにて磨き上げてしまいます☆
通常は最後に磨くのが一般的ですが、アトリエヒロウミでは途中段階で、先に仕上げてしまいます。もちろん、ちゃんと理由はあるんですよ♪
仮磨き
⑤次は頭の部分。頭と言われても解らないですよね(汗)
ダイヤを乗せるための石座の事です。それをヤットコで、くいくいっと曲げて作っちゃいます。で、腕(リング)と合体させちゃいます。
何気なく書いちゃいましたが、実は全てのバランスがここで決まってしまうので、最も慎重にかつ時間を掛ける作業なんです。
そのあとに、中石の爪を角度の調整をしながら一本ずつセットしていきます。
結婚指輪:ダイヤ枠制作

⑥次は石合わせです。
出来上がったリングにメレーダイヤをセットしていくためにドリルで穴をあけて行きます。
メレーダイヤが入るかチェックしながら、ひとつずつダイヤの直径に合わせて穴をあけて行きます。。
さっきからリングについている透明なのは何かな~と思われている方も多いのではないでしょうか?実はこれセロハンテープです。
先に腕を綺麗に鏡面仕上げしておりますので出来るだけ擦り傷がつかないように保護しております。
手間ですがこれも大事な心づかいです。
メレーダイヤの石合わせ1
⑦ダイヤがしっかりと入るかチェック。深さやお隣のダイヤとの隙間の具合もチェック!
メレーダイヤの石合わせ2
メレーダイヤの石合わせ3
ピッタリと入りました。
このメレーダイヤ大きく見えますが直径1.60ミリなんですよ。
1.62ミリなら、もうこの穴には入りません。

⑧あと石留めや諸々の作業が行われて完成です!!
一気に完成の写真です。
ダイヤモンドring完成
⑨繊細な腕にメレーダイヤをセットしておりますが、しっかりと腕にも刻印を入れております。
腕の幅が細いので刻印を入れるには緊張します。さらにはしっかりと金槌で打ち込みますので、その際に腕が伸びてしまってリングサイズが0.3番ほど大きくなってしまうのです。
しかし、初めの段階でちゃんと0.3番小さく作っておりますので大丈夫なんですよ☆伸びてくれてちょうど良くなるのです。
伸びしろも計算に入れて制作に取り掛かります。
刻印
手作りの場合、完成のイメージは職人の頭の中にあるので、どのような順番で制作すれば良いのかというのは作り手の考え一つです。
それによって完成度も大きく変わってしまうと言っても良いと思います。
さて、こちらのリングはどこで皆さんにご覧頂けるようになるのでしょうか(汗)
ホントに出来たてホヤホヤなんですよ♪

皆さんに少しでも手作りの温かみが伝わりますように☆

ソリテールのStyle

ソリテールのスタイルにも沢山ありますが、そのどれもがセンターストンの存在感を引き立てるものでなければなりません。
そして、シンプルに見える物ほど考え抜かれ高度な技術が求められます。
と言いますのもシンプルであるがゆえに、僅かな歪みや磨き、バランスの良し悪しがとてもはっきりと際立ってくるからです。
その良し悪しによっては、ダイヤの美しさまで左右してしまいます。
だからこそ、しっかりと考え抜いて余計な装飾を避け、必要な強度を残しつつ繊細にかつ魅力的に仕上げる事を考え制作を行います。

ソリテールリング(ラウンド)HIROUMI

爪のつくり(HIROUMI)今回はセンターをワイヤーセッティングにて作りダイヤのシャープな印象をより引き立てるために爪に角度を付けセッティングしております。

上写真はリングを裏側から写したところですが、ただ爪に角度を付けるだけでは絞ってきた所が(指側)爪の幅が同じですと地金で埋まって来てしまい
空間が無くなり、ダイヤに光が入らないうえに繊細さが無くなってしまいますので、爪の一本一本をヤスリにて削り、太くから細くと強弱を付け爪の幅を調整してあげることで、光が入りやすく、かつ繊細に見えるように加工致しております。

作る上では工程が大幅に増えてしまうので、一般的加工ではないのかもしれませんが、美しく仕上げるためには、このような細部に渡る作業がHIROUMIのスタイルでもあり、とても大切な事でもあると考えております。

ソリテールリング(ラウンドダイヤ)

ソリテールリング(1.9ct)HIROUMI

ソリテールリング(鍛造削りだし)HIROUMI お客様よりお預かりいたしましたルースを、ソリテールリングへとオーダーを頂いておりましたお品が完成いたしました。

今回ソリテールにふさわしくセンターを生かしたリングの作り方をいたしました。
1.9Ctの大きさがあったのですが、リングサイズが小さめでしたので、通常の宝石の高さのセッティングではバランスが悪くなってしまうため、センターを通常より少し低めにお作りいたしました。

それにより、リングサイズと宝石とのバランスが最高のものになります。
お着けになられるオーナー様、また宝石の特徴などに合わせた作りをし、魅力を最大限に引き出す事を出来るのが、オーダーの良いところだと思います。

そして、リングのアーム部分もそれに合わせて厚みや幅など最適な寸法に削り出しました。
上面より見た時にはアーム(腕)はセンターに向かって細くしていき、ほんのり山状に削り磨くことでセンターストーンの輝きの邪魔にならない様に心がけました。

宝石を固定させている爪と言わせる部分もワイヤーセッティングでお作りしたのですが、繊細な雰囲気を出しセンターを生かすために爪の一本一本をヤスリで削り、寸法に強弱を持たすことで、すっきりとした華やかさを感じていただけるものと思います。
この度は、オーダーを頂きありがとうございました。

爪の角度?

ソリテールリング爪の角度(マーキスダイヤ)HIROUMI

ジュエリーにご興味のある方でしたらピンと来るかもしれませんが。
爪と言うのは指の爪ではなく、宝石を留めるための柱のような部分の事を指します。
(今回の写真ではピンセットで挟んでいる線材の部分です。リングを裏側から映しております。)

ソリテールリング爪の角度2(マーキスダイヤ)HIROUMI
一本ずつ爪の角度を調整・確認しているところです。

ジュエリーにセットされている宝石のほとんどはプラチナや金などの貴金属によって枠に押さえこまれております。

とはいえ、そこに留めているだけなら、あまり気を使わなくてもいいのですが、美しくセットしようと思えば、どのようにセットすれば美しくする事が出来るかということを考えなければなりません。
今回の写真で撮りましたこのマーキスカットダイヤのリングでも、その部分は随分意識して制作しております。
マーキスカットのシャープさを表現するために爪を鋭角にセットし、かつ線材でも石枠部分は太く根本に向かって細くと、グラデーションを付けました。
わずかな変化なので、気付き難いかと思いますが、それでも繊細さを感じてもらえればと思っての加工です。

手作りでの制作ですので、爪の一本一本を棒状のプラチナから削ってつくり、角度の調整をしながらセッティングして溶接していきます。
ただ鋭角にと一言で申しましても、一か所を鋭角にセットするためにはそれに関連する部分の作りすべてを、
それに合わせて制作する必要があるので、事前に見越してそれらの部分をそれに合わせて作っておく必要性があります。
後で思いつきで出来るものではありません。
細かな作業なので、神経を研ぎ澄ましての作業となります。
この爪を立てる作業をしている間は、話しかけられても返事をする事が出来ません。
ときには一本立てるのに一日かかってしまうことがあるほどです。

仕立ての大切さ

ハートシェイプを使用した、ソリテールリングの側面から見た写真です。
ソリテールリング(ハートダイヤ)HIROUMI

宝石の美しさを表現するために、あえてシンプルなモデルに制作致しました。
先に書きましたようにシンプルに表現するには、思われる以上に高度な技術が求められます。
宝石の美しさについ目を奪われがちですが、そんな時ほど枠の仕立てにも十分目を凝らして下さい。
側面から見てみると枠のプロポーションをみてとる事が出来ます。
そうすればそのジュエリーを制作されるまでの想いを感じ取っていただけることと思います。
見分けの一つとして、枠の細部までに至る仕上をご覧いただければと思います。

ジュエリーには、貴重なプラチナや金を素材に宝石がセットされております。
だからこそ、見えづらい裏側や隙間の内側まで綺麗にプラチナも磨いてあげなければ、高価な貴金属を使用する意味がないと考えております。
手にした際に、地金部分をそっと光に照らして下されば鏡のように綺麗に反射し、お顔が映り込むと思います。
宝石と共に、枠の仕立てにもジュエリーとしての完成度を気に留めるようにして頂ければ、
どのような元に作られたのかということが少しづつ感じれるようになるのではないかと思っております。

そういった細部に至る仕上げや、作り込みが宝石の魅力を引き出すのにとても大切な役割をしております。