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フルオーダージュエリー制作 その3

お盆の季節になりましたね。
とても暑い日が続いておりますので、皆様どうぞ熱中症にはお気をつけくださいね。

アトリエではこのお盆も休まず制作を続けております。
日ごろはバタバタと慌しく制作しますが、休日は優雅に制作…なんて(笑)
どちらにせよ、手にしてくださる方の喜んでくださることを想像しながら制作の毎日です(^^)
さて、材料の準備が整いましたらいよいよ制作開始です!
用意しましたプラチナの角棒をそれぞれ必要な寸法に伸ばします。

デザイン画を参考にしながら、ダイヤモンドの周りの枠を作ります。
上の写真のように伸ばしたプラチナをヤットコなどを使って丸く丸めていきます。
曲げて行きますと加工硬化といってだんだん硬くなってきますので、途中ガスバーナーでプラチナを熱して急冷することで少し曲げやすくなるので、それを繰り返しながら少しずつ曲げていき丸いワッカを作ります。

ダイヤリング制作2_DSC9611_2217

同じような作業を他のパーツでも繰り返し、各部分を作っていきます。
写真に写っているワッカが、ダイヤの周りの部分になるパーツで、これに穴を開けて小さなダイヤモンドを埋め込んでいきます。
真ん中あたりに移っている丸い線で作ったようなパーツがダイヤの受け皿になるものです。
3本写っている線状のものはダイヤモンドを押さえる爪といわれる部分になるものです。
大きな角棒はリングのアームになる予定です。

フルオーダージュエリー制作 その2

デザインを決めていただきましたら、制作に取り掛からせていただきます。

いつもの通り、純プラチナに割り金を加えて溶かし、アトリエ独自配合のPt950を作ります。
解り易く言うと、オリジナルブレンドのPt950ということです。

純プラチナは、薄板状だと手でクニャっと曲げられるほど柔らかい貴金属です。

そこで、傷付きにくく、変形しにくい硬さを持たせ、細い線で石留めした時も緩みにくい張りと腰がある、プラチナ合金を作ります。


アトリエでは、世界標準のPt950を用いていますので、純プラチナ95%、残り5%に他の金属をブレンドしていますが、その配合は門外不出とさせていただいております。
その配合も作るものによって、部分的に変える場合もあります。
配合によって同じ純度のプラチナでも、硬くなったり柔らかくなったりしますので、いま作るジュエリーに、最もふさわしい材料を準備します。その見極めはジュエリーを作る上ではとても重要になってきます。

 

フルオーダージュエリー制作 その1

HIROUMIでは、マリッジコレクションだけではなくフルオーダーでのジュエリー制作も賜っております。
そこで、フルオーダーでのジュエリー制作をご依頼いただいた場合の流れをお話してみます。

今回は、1ctのラウンドブリリアンカットのダイヤをセンターストーンに使った、エンゲージリングをとのご依頼をいただきました。

ご希望のデザインイメージをお持ちの場合、その内容を伺い、一旦デザイン画に描き起し、ご確認いただきます。

または、「どんなデザインがいいでしょうか?」とのご相談があれば、お客様の年代、お好みのテイストや身に着けられるシーンや誰に贈られるなどの情報を詳しくお伺いし、お勧めさせていただきたいデザインをいくつか描き起こして、ご提案させていただきます。

その描いたデザイン画からお選びいただいても結構ですし、デザイン画を元に、ここをもう少し細くしてほしい、ミル打ちを加えてほしい、メレーダイヤを加えてほしいなどのご希望を伺い変更やアレンジもさせていただいております。
具体的にデザイン画をご覧になられると、お好みや拘りたいイメージもはっきり出て来られると思いますので、この時点でご遠慮なくお伝えいただけたらと思います。

今回制作させていただくジュエリーのデザインは、ご相談の結果こちらに決まりました。

デザイン画HIROUMI解説書

デザイン画をお決めいただきましたら、細部の仕様など出来るだけ細かくお伝えできるように解説を加えたりしております。

次回は、制作についてのお話を続けさせていただきますので、ジュエリーの作りにご興味をお持ちの方はどうぞお楽しみに♪

 

フルオーダー、アレンジオーダーにつきましては、お近くのHIROUMIマリッジコレクション取扱店にどうぞお気軽にご相談下さいませ。

(お近くに店舗がない地域の方は、アトリエヒロウミまでお問い合わせくださいませ)

ジュエリー動画

先月になりますが「Gallery」のページをリニューアルいたしました。
今までHIROUMIにて制作致しましたジュエリーや、現在ご覧いただけるジュエリー、またオーダー頂きましたジュエリーなど写真でご紹介致しております。

ページ下の段ではソリテールリング2本の詳細をふまえて「Movie Gallery」として動画でご覧いただけますようにしております。
ジュエリー一覧
今回2本だけでございますが、現在実物をご覧いただけますリング2本を様々な角度より回転させて動画を掲載いたしました。
PSダイヤリング

(画面右下部分をクリックすると動画をご覧いただけます。)

ジュエリーに興味はあるけど、ジュエリーショップは敷居が高くて入りづらい、ショップではライトが強くて指輪が光って見えずらい、リングは小さなも のですので拡大鏡を使って見てみたい、指輪ってどんなものなの?自宅でゆっくり見たい・・・そんな色々な思いもあるのではないかと思い今回初めて動画を 撮って掲載いたしました。
高画質で撮っておりますので、ご参考にご覧いただけましたらと思います。

実物をご覧になりたい場合は、どうぞお問い合わせくださいませ。
お問い合わせのページはこちらです。

世界でただ一つのエンゲージリング

まるでお姫様のためのようなエンゲージリングだなぁと思っている、HIROUMIのファンシーカットダイヤモンドを使ったソリテールリング。

先日、スペシャルオーダーで大きな中石でのオーダーエンゲージリングをお作りさせていただきました♪

婚約指輪

ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、輝きを最高に生かすカットで、エンゲージリングの王道ではありますが、私共としてはせっかくオーダー でお作りいただくのであれば「私だけのダイヤモンド」足りうる個性のあるものをお勧めしたいと、ファンシーカットのダイヤモンドもご提案させていただいて おります。

「ファンシーカット」のダイヤモンドは、「ラウンドブリリアントカット」に比べますと、カットもまちまちであったりしますが、その中で美しい形、カット、ダイヤの質、カラーと選りすぐっていくと、エンゲージにふさわしいクラスで美しいものはまさに一期一会。

不思議なことに、いくつか集まったルースの中に、必ず「これだ♪」と、素敵なリングの姿が思い浮かぶものが見つかります。

お客様もお気に召してくださり、「ペアシェイプブリリアントカット」のダイヤモンドに腕にメレダイヤを並べて、その方のためだけの、お贈りされる方の想いも籠った世界でただ一つのエンゲージリングが生まれました。

ともにマリッジリングもお納めさせていただきました。

エンゲージ・マリッジセット

お話をお伺い出来て、私共も幸せな気持ちにさせていただきました。
ありがとうございました。

末永くお幸せにと心よりお祈り申しております。

オーダーエンゲージリング♪

偶然HIROUMIをお知りくださったと、ご近所にお住まいの若いカップルさんがアトリエをお訪ねくださいました。

たぶん、アトリエの前は普段通っていらっしゃたのでしょうが、表から見ても店舖の形態ではないので、
ジュエリーを作っているのはご近所でも知る人ぞ知るのアトリエヒロウミです。(笑)

エンゲージリングのオーダーを賜わりまして、色々ご相談のうえ、あえて立て爪の中石を使わない、普段使いにも違和感のないシンプルな平甲丸リングに
メレーダイヤを散りばめたエンゲージリングをお作りさせていただきました。

_dsc6218_1171wab

ダイヤは、婚約の証にふさわしい最上ランクのものに、今回はアーガイル産の天然ピンクダイヤも添えさせていただいております。
写真では少し色が薄く見えてしまいましたが、実際の方はピンクがくっきり効いています。

清楚な中にも華があるお客様だけのエンゲージリングが出来上がりました。
少女のように初々しく可愛い婚約者さまにぴったりのリングになったのではないかなとニンマリしてしまいました。

お好みもあるでしょうが、立て爪のソリテール(ひと粒石)リングは普段使いし辛いこともあり、仕舞ったままになりがちというお話もよく伺います。
リフォームのご相談でも、ソリテールリングを普段使いできるものに、脇石を添えて華やかなリングにといったご相談がままあります。

お二人のライフスタイル、お好みに合わせて、ソリテールにこだわらずこういったエンゲージリングを選ばれるのも素敵だと思います。
想いのこもったリングはいつも身に着けていただいてこそですから、邪魔になったり引っ掛かりがないデザインはぴったりですね♪

アトリエでは、お好みに応じたエンゲージリングをデザイン、ダイヤ探しから完成まで、一からお作りさせていただいております。

お気軽にHIROUMIお取扱い店、もしくはアトリエヒロウミまでご相談くださいませ。

仕立ての大切さ

ハートシェイプを使用した、ソリテールリングの側面から見た写真です。
ソリテールリング(ハートダイヤ)HIROUMI

宝石の美しさを表現するために、あえてシンプルなモデルに制作致しました。
先に書きましたようにシンプルに表現するには、思われる以上に高度な技術が求められます。
宝石の美しさについ目を奪われがちですが、そんな時ほど枠の仕立てにも十分目を凝らして下さい。
側面から見てみると枠のプロポーションをみてとる事が出来ます。
そうすればそのジュエリーを制作されるまでの想いを感じ取っていただけることと思います。
見分けの一つとして、枠の細部までに至る仕上をご覧いただければと思います。

ジュエリーには、貴重なプラチナや金を素材に宝石がセットされております。
だからこそ、見えづらい裏側や隙間の内側まで綺麗にプラチナも磨いてあげなければ、高価な貴金属を使用する意味がないと考えております。
手にした際に、地金部分をそっと光に照らして下されば鏡のように綺麗に反射し、お顔が映り込むと思います。
宝石と共に、枠の仕立てにもジュエリーとしての完成度を気に留めるようにして頂ければ、
どのような元に作られたのかということが少しづつ感じれるようになるのではないかと思っております。

そういった細部に至る仕上げや、作り込みが宝石の魅力を引き出すのにとても大切な役割をしております。