華やかだったRioオリンピックも閉幕し、皆さんそろそろ寝不足も解消された頃でしょうか☆
実はこの夏、とても懐かしくもあり嬉しいお客様がイギリス・ロンドンよりアトリエを訪ねてくれました。実に16年ぶりの再会となります。
彼は1999年、カナダ・モントリオールで開催された『技能五輪世界大会』で共に技を競い合った、イギリス代表のクリスさんです。
可愛い双子ちゃんと奥様と一緒にはるばる訪ねてくれました☆
技能五輪とは職人や技術者たちたちが腕を競う職能のオリンピックです。
競うと言っても対戦するわけではなく、一人ひとりが決められた時間内に規定通りの品を制作して結果を競うという『自分との闘い』です。
当時は初めての海外という慣れない環境で、色々戸惑うことも多い中フランクに接してくれたのが彼でした。英語が苦手なので言ってることは何となくしか分からなかったのですがスマイルと雰囲気で好感を持ってくださっているとわかりました♪
金メダルを獲れた時も「グッジョブ!」とすごく喜んでくれたのを憶えています。
まだ今ほどインターネットの環境も十分に整っていない時代でしたから、気軽にメールで連絡をということも出来なかったのですが、近年になってFacebookから連絡をもらい来日に合わせて再開となったわけです。もう、こんなこともあるのかと大感動でした。
数時間の間に、アトリエを見てもらって、当時の思い出を語り(奥様の通訳で!)、最近のお仕事ぶりを伝え合い、最近作っているものなどもしっかり見てもらいました。
互いにこれからも交流をしていこう!とエールを交換。
あの若き日に、一生に一度の熱い数日間を共に過ごした仲間だからこそ、言葉がうまく伝わらなくとも作品を見ただけで多くが伝わり、通じ合えるものがあるんじゃないでしょうか?
海の遥か彼方でも、国や人種は違えども、ジュエリー作りに想いを込め、技を磨いていこうとする心は同じ、あの時と少しも変わらないで再会出来たことが、本当に心からうれしく思えました。
本当に遠いところをありがとうございました。
闇雲に必死だった修行時代を忘れずに、お互いこれからもより一層素晴らしいジュエリーを作って行きましょう☆
そしてお土産はもちろん、お互い秘密工具の交換です。これは世界共通なんですね(笑)