「日記」カテゴリーアーカイブ

ジュエリーを制作する上での出来事や、アトリエでの出来事など日常的なことを書き留めております。

幕末・明治の超絶技巧

幕末・明治の超絶技巧
先日、名古屋から遊びに来てくれた職人さんや、大阪の職人さんのお仲間と、大阪歴史博物館にて開催中の「幕末・明治の超絶技巧」展覧会を観賞しに出掛けて参りました。

展示されているものは、京都の清水三年坂美術館コレクションを中心に紹介されています。
清水三年坂美術館には昨年夏に行ったのですが、他所の展示に貸し出されていて観れなかったものも多数ありましたので、今回の充実した展示は嬉しかったです。

近代日本の彫金の歴史は、刀装具制作の流れから派生したものと学びましたが、明治時代の廃刀令により、刀装具での仕事を失った職人たちが、その技術 を別の形に活かして置物であったり、器や花瓶などを作り上げて、明治~大正時代に海外の博覧会に出品され、西欧諸国に驚嘆されたという見事な作品が残され ています。

金属をそのままの色で工芸品に作り上げるだけでなく、日本独特の「色金」という手法で色を変えた金属を象嵌したり、生きものや果実などを写実的に表現したり・・・
気が遠くなるほど細密な象嵌などなど・・・
意匠や文様も日本独特のものです。(たとえルーツがシルクロードに有りそげな文様でもしっかり日本スタイルに昇華されているような感じです)

何時間でも魅入られてしまいそうになりました。

ここまでのものですと、どうやって作っているのだろうか?ということは・・・あまり考えません。
素直に美しく、素晴らしいものとして眺めるだけで、創造力の大いなる助けになってくれるはずです。
たとえ作るものに工芸品とジュエリーとの違いはあっても・・・。

今できる事。

本日で「東日本大震災」より一週間が経ちました。
被災地では物資が不足している状況の中、やっと少しずつガソリン等を輸送し物資が送れるようになりつつあるようです。
先日大阪府知事より、現在の大阪の活動報告として生放送がございました。
一時、仕事の手を休めアトリエの全員で見るように致しました。
お話の中で、被災地の支援として「大阪府営住宅を開放し被災者の受け入れ」の態勢を整えている旨が発表されました。
移動手段についても検討されているとの事。

この活動は大阪だけではなく、日本全土で同様に取り組みがなされつつあるようです。
愛する土地を離れることは大変苦痛でしょうが、少しでも助けになればと感じました。

詳しくは大阪府ホームページをご覧くださいませ。
http://www.pref.osaka.jp/koho/tohoku_jishin/index.html

また、当アトリエでも大きな事は出来ませんが、被災地の復興に役立てていただくため、「日本赤十字社」、「岩手県災害義援金募集委員会」へと振り分けて義援金を寄付致しました。
一時的な感情での寄付ではなく、これからが大変だと思いますので毎月継続して送れるようにしていきたいと思います。

どうしても明るい話題を避けがちではございますが、テレビ等でも明日への活力として日常の番組が組まれるようになってまいりました。
そして、私共に出来るプロフェッショナルな事と言えば、やはり「ジュエリーを作る事」です。
ジュエリーは、どうしても今必要のない物と言われてしまうかも知れません。
しかし、美しいものは身に着けるだけで心が豊かになるものでございます。
食事も、ただ口にできればよいと言う事ではなく、工夫を凝らし料理をするのは栄養だけではなく
「味で喜びを感じ、彩りで楽しみ、香りで心を満たすもの」
だからだと思います。

人が前を向いて歩きだすには、健康と共に心がとても大切だと感じております。
ですから、ジュエリーも不要な物では無く、明日への希望となるように真に美しく輝くジュエリーを、私達は生み出して参りたいと思います。

被災されました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

2011年3月11日、東北地方にて戦後最も大きな地震が発生いたしました。
マグニチュード9.0、それを引き金とし起こった大津波。
今までにないほど多くの方々が犠牲になられました。
あまりの出来事、衝撃に今までブログを書くことができませんでした。
さらには、福島第1原発の事故により被害や混乱が広がっております。

信じられないほど多くの方々が被災され、支援もままならない様子をテレビやネットを介して見るたび心が痛みます。
言葉では到底言い表すことができません。

まさかこれほどの出来事とは思いもしませんでしたので、地震直後すぐに東京方面の知人や得意先様に安否の確認の電話をしました。
ですが、すぐにNTTの規制により通話ができなくなりました。
それで、想像を超えることが起こっている事がわかり、電話連絡等はすべて控えるようにいたしました。
その時の私達に出来る事といったらその程度でした。

幸い大阪では被害はございませんでしたが、看護師をしている妻からは
「大阪でも何かあれば現場に出ないといけないから娘をお願い」といわれました。
被災地ではまさに、自衛隊、レスキューや医師、看護師さんが救護・救援のため命がけで力を尽くしておられます。
そういったことが、今の日本で起こっているという事実。

どれだけ私たちが胸を痛めようと、悲しもうと何もできないという無力さに苛立ちを隠すことが出来ません。
きっと、日本中の方々が同じ思いでいるはずです。

私共にできることなど何もないのかもしれません、しかし、僅かでもよいので、被災された方々に光を届けることができればと、
私達なりにできる事を考えて行きたいと思います。

どんな困難にあっても、どんなに時間がかかっても、必ず笑顔が戻ることを信じて。

多くのお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、僅かでも被害が少なく済みますようにお祈りいたします。

アトリエヒロウミ 三代目
廣海貴晴

HIROUMIから生まれるジュエリーたち

ヒロウミマリッジ(結婚指輪)No.3

私達が皆様にお手に取っていただきたいジュエリーとは・・・。
そんな想いを少しずつでもご説明できればと言う想いで、今までとは少し違った形で
ジュエリーを制作している私たちの考えもふまえてブログを始めたいと思います。
「HIROUMI」は1930年に初代が創業してより現在で三代目となり、一貫として手作りを主に
ハイジュエリー製作で歴史を積み重ねる宝飾加工アトリエのオリジナルブランドです。
時代の流れの中で様々な技法が生まれる中でも何故手作りにこだわるのか。
ホームページだけではお伝えしきれない事を綴り、このブログを通じ感じていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。<三代目>