Category Archives: つくりのお話

マリッジリングの『作り込み』

今日は祝日ですが朝早くから皆様からご注文頂いておりますマリッジリングをせっせと制作しております☆
ちょうど今手掛けているリングは形状としてはシンプルリングですが、リングの外面に丸みを付けたあと側面との境目あたりの角にあたる部分にすこ~しの曲面を作っております。
実はただシンプルに丸みを付けている…というわけではなく、着け心地が良くなるように丸みにも微調整を行っております。
私共ではこういった作業を『作り込み』といっているのですが、作り込みをするのとしないのとでは、ぱっと見た目では違いがわかりづらいのですが身につけてみると明らかに着け心地に大きな差を感じてしまうので必ず行うようにしております。
こういった微調整にはどうしても手作業がかかせませんので、手づくりで指輪を作っているわけです☆
作り込みをすると、かかる手間も段違いに増えてしまうのですが、やはり長く指輪を愛して頂けたらと思うからでもあり、ご注文くださった方への期待に答えたいという思いと相まってなんですが、ホントのほんとは身につけて喜んでもらえれば嬉しいな!というシンプルな思いなのかもしれません(^^)
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見えないところに手をかけること

HIROUMIが言う“てづくり” とは「きちんと見えないところにまで“手” を掛けて、すみずみまで心を行き届かせて“作っています” の略です♪

マリッジ選びの時には特に、ず~~~っと、長~~~くお使いいただくものですから、しっかり丁寧に作られたリングをお選びいただけたらなぁと思います。

今おこなっているのは“ヘラ掛け”
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叩いて、延ばして、丸めて、リングの形に削ってから、磨きに入る前に“ヘラ” という硬い金属棒で表面のヤスリ跡などを力を入れて押しつぶしていきます。これが“ヘラ掛け” と呼ぶ作業です。
そうすることで表面を固めることになり、より滑らかになり、磨き上げた時、より一層の輝きが生まれます。
表のみにあらず、リングの内側にもしっかりと施しております。

かなり力を入れるので指輪1本にかけただけで、ヘラのあたっている指が痛くなるほどです。

ジュエリー作りは細かな作業をコツコツ積み上げることで完成します。
どれを疎かにしても私共が求めるクオリティーに仕上がりません。

見えないところにも手を掛ける、その違いは身に着けて下さった方にしかわからないことですが…。

その違いが気になった方は…
最寄りのHIROUMI取扱店で是非ご体験下さいね♪


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ハートダイヤリング 1/5

いつもはラウンドダイヤで作っている、メレーダイヤ取り巻きのリングを、お客様からお預かりしたハートシェイプダイヤをセンターに、ハートバージョンでお作りさせていただくことになりました。

デザイン画でお客様のイメージをご確認させていただいてから制作スタートです☆

(デザイン画はこちら)

デザイン画HIROUMI

ハートダイヤの持っている魅力を活かすために、ハートダイヤと枠はほんの少しだけ空間を作るようにいたしました。

早速、プラチナ950の角棒を叩いて延ばしてリングを削り出し作っていきます。

ハート制作HIROUMI1

しっかりと叩きしめた地金で作り上げるので、寸法も狙った通り作れますし、作っていてもその質感を感じます☆

次回のブログへ続く。


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『裏取り』ってなに?

ブログでジュエリーをご紹介する際に時々『裏取り』という言葉を使っていますが、裏取りってそもそも「何?どれ?」と言われることもありますので今回は裏取りについてのブログです。
ダイヤや透明な宝石をプラチナや金の台に埋め込む際、ドリルで穴をあけてそこに宝石をセットします。
すると、宝石が貴金属に埋まってしまうことで宝石に光が入りにくくなり本来の輝きが損なわれてしまうことがあります。

そこで、ドリルで穴をあける際に貴金属の裏側まで穴をあけることができる場合、貫通させて穴を裏側まであけるようにします。そうすることで裏側からも光を取り込み宝石本来が持っている輝きを引き出してあげることができます。
ただ、小さな穴があいているだけでは光を十分に取り入れることができないため、その穴を美しさと強度を損なわない範囲で大きく広げて光を取り込みやすくすること(技法)を『裏取り』もしくは『アジュール(ajour)』と呼びます。

文章だけではわかりにくいので画像を用意いたしました。
折角なので裏取り作業の工程も合わせて解説いたします。

一般的にはリングにダイヤなどが留まっている場合、裏側はこのように丸い穴があいていると思います。

裏取りなし画像

このままでは光が入りにくいですし、何より裏から宝石があまり見えないので穴を加工して少し大きくします。

解りやすくするため別の板を用意いたしました。
宝石をセットするためにあけた穴の裏側(リング内側)だと思ってください。
裏取り工程1<写真左>
穴をあけたところ
<写真中央>
穴の周りに目安になるケガキの線を入れます。
<写真右>
丸穴に糸鋸を通して4隅に向かって切り込みを入れます。

するとこうなります。
裏取り工程2

次に残っている面を同じく糸鋸を使って削りとった後、極小のヤスリを使って面を整えます。
裏取り工程3<写真左>
矢印の箇所が糸鋸で一か所削ったところ。
<写真中央>
鋸で4面削ったところ
<写真右>
ヤスリで面を整えているところ

ヤスリで面を整えるとこうなります。

裏取り工程4このままでは穴は大きくなりましたが、光ってないのでヤスリの面に『鏡面仕上げ』を施します。

裏取り工程5<写真左>
超硬素材でできた金属棒をヤスリ面にあててヤスリ目を潰しつつ面を整えます。
<写真右>
穴の中に研磨剤をつけた糸を通しゴシゴシと面を磨きます。
この作業は「糸磨き」と呼ばれており原始的な作業ですが、研磨工具などが入らない細かな場所も磨くことができます。
ブランドごとに使う糸や研磨剤の種類も様々で企業秘密もきっとたくさんあるのではないかと思います。

そしてこちらが研磨が終わったところです。四角くあけた穴の中も光っています。
(左側が裏取りしたもの、右側は比較のために丸穴のみ)
裏取り完成
裏取りを施してから宝石をセットしますと、宝石に光も入りますし宝石の裏側まで見ることができる上、穴の中まで光っていることで非常に美しく感じていただけることと思います。

ダイヤモンドをセットして、裏側から裏取り「あり」と「無し」で比べるとこんな感じです。
(ダイヤモンド直径1.4㎜)
裏取り比較_01
裏取りを施していると裏から見た時にダイヤがしっかり見える上、壁面にダイヤのカットが映り込んでキラキラします。

そして初めの写真のリングに裏取りを施して裏から見るとこのような感じになります。
(穴の形状は四角ではなく木の葉型に抜いております)リングの裏側(裏取り)
しっかりと撮影しますとこのように見ていただけます。
ハーフエタニティring裏側穴の形状は四角に抜く場合もありますし、このような木の葉型に抜くこともあります。
作品に合わせて裏取りの形状は様々で、ジュエリーとしてより美しくなることを目指して施されます。
これらが『裏取り』と呼ばれる技法になります。


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オートクチュール・エンゲージリングを制作させて頂きました1

エンゲージリングデザイン画c

オーダーメイドでエンゲージリングをお作りさせていただきました。

オーダーでのご注文の場合、お店でご相談くださったご希望を元に、まずはこうのようなデザイン画を描かせていただきます。

そして、お客様にご了承いただいた上で、制作に取り掛からせていただきます。

お客様のイメージされているものと、こちらがお客様が伝えられたことから受けったイメージとの違いがないかの確認です。

この時点で「もう少し腕を細く」など、ご遠慮なくご希望をお伝えください。

ご希望を最大限に叶えてこそのオーダーメイドです。

 

今回はお好みの華奢な作りを守りつつ、貧弱にならないように、フルオーダー、手作りならではの細部の丁寧な作りにもこだわっています。

たとえば、
プラチナ950で細く作ってもリングが歪みにくいように地金の配合からこだわり、細部にまで鏡面仕上げを行うことのできるように細分化してパーツを制作し組み立てる。
太い爪をそのまま付けるのではなく、一本一本太い細いの強弱をつけた爪を作る。
細やかなところにまでデザインを施しつくり上げることができるのも一からつくる手づくりならではの醍醐味ではないでしょうか。
(リングの写真は、ダイヤモンドをセットする前の状態です。)

エンゲージ制作中
完成前


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