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「HIROUMI」は、創業1930年よりハイジュエリー制作で歴史を積み重ね、常に時代に残る上質なジュエリーを求め、作り続けているジュエラーです。 親子三代にわたり、伝統に培われた技術とオートクチュールジュエリー制作で培った感性で、ハイジュエリーからマリッジリングまで、等しく想いをこめて制作しております。

HIROUMI リングトレイをプレゼント中です♪

アトリエヒロウミ・オリジナルジュエリー発売三周年を記念して・・・

ジャジャ~ン♪

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ただ今、マリッジリングをご成約下さったお客様に、オリジナル・リングトレイをプレゼントさせていただいております。

木製トレイにクッション入りの白いシートを貼り、HIROUMIのロゴをプラチナのイメージとして銀箔で入れております。

水仕事をされるとき、入浴されるときなど、ちょっと指輪をはずして置くという場面は、日常でままあると思いますが、そんなときの「いつもの指定席」を用意してあげたかったのです。

小ぶりなトレイですので、鏡台やチェストの上などで大きな場所をとらずに備え置いていただけると思います。
どうぞ、楽しんでご利用くださいませ♪

まだまだ年内はプレゼントを続けますので、これからプロポーズされる方もどうぞご安心ください。充分間に合います!

お取り扱い下さる店舗さまも、おかげ様で全国5店舗に広がりました。

どうぞお近くのHIROUMI marriage collection お取り扱い店にお立ち寄りくださいまして、お手にとってご覧いただき、指に通しての違いをお確かめくださいませ。

世界でただ一つのエンゲージリング

まるでお姫様のためのようなエンゲージリングだなぁと思っている、HIROUMIのファンシーカットダイヤモンドを使ったソリテールリング。

先日、スペシャルオーダーで大きな中石でのオーダーエンゲージリングをお作りさせていただきました♪

婚約指輪

ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、輝きを最高に生かすカットで、エンゲージリングの王道ではありますが、私共としてはせっかくオーダー でお作りいただくのであれば「私だけのダイヤモンド」足りうる個性のあるものをお勧めしたいと、ファンシーカットのダイヤモンドもご提案させていただいて おります。

「ファンシーカット」のダイヤモンドは、「ラウンドブリリアントカット」に比べますと、カットもまちまちであったりしますが、その中で美しい形、カット、ダイヤの質、カラーと選りすぐっていくと、エンゲージにふさわしいクラスで美しいものはまさに一期一会。

不思議なことに、いくつか集まったルースの中に、必ず「これだ♪」と、素敵なリングの姿が思い浮かぶものが見つかります。

お客様もお気に召してくださり、「ペアシェイプブリリアントカット」のダイヤモンドに腕にメレダイヤを並べて、その方のためだけの、お贈りされる方の想いも籠った世界でただ一つのエンゲージリングが生まれました。

ともにマリッジリングもお納めさせていただきました。

エンゲージ・マリッジセット

お話をお伺い出来て、私共も幸せな気持ちにさせていただきました。
ありがとうございました。

末永くお幸せにと心よりお祈り申しております。

二年目の新作マリッジリング♪

アトリエヒロウミ初めてのオリジナルジュエリー、HIROUMI marriage collection を世に出して今年で丸二年を迎えます。

日々の制作に向き合っていますと、いま手にして制作している目の前の作品に全力投球になってしまいがちですが・・・。
(それはそれで、とっても重要なことではありますが)

振り返って数えますとあっという間に時は経ち、この二年の間になんと多くの方々に誓いの印としてHIROUM マリッジをお選びいただいたことでしょうか。

マリッジリングこそ特別のものであってほしいという想いを形にしようと生み出したマリッジコレクションですが、これを発表するまでは、ほとんど作り 手のみに徹しておりましたので、業界では知られておりましても、一般では「知る人ぞ知る」というジュエリーアトリエでございます。

そんな私どもが作ったマリッジリングを評価して下さり、想いをくみ取ってくださり、私たち以上に熱くお客様に語ってくださった販売店の皆さまのお力 を借りてのことでございますが、数多くのマリッジリングの中からヒロウミマリッジコレクションをお選びくださったということは、有名であるとか、人気があ るとか、世間の評価ではなくお客様ご自身が見て、触れて下さった感性で「私たちのマリッジリングはこれだ!」と選びとって下さったものであると確信してい ます。

心からの感謝を申し上げます。

改めて気を引き締め、これからも常に身につけていただき、人生を共に歩んでいただく大切なリングとして、手を掛けて慈しんで仕上げて、お客様の元へお届けいたして参ろうと思います。

さてこの度、ヒロウミマリッジコレクションに新たな顔ぶれを加えさせていただくことになりました。

新作結婚指輪コレクションNo.6

写真のリングは、HIROUMI marriage collection No.6 のペアです。

今までにないシンプルな細身のペアとなっております。

レディスにはサイドからもダイヤが見える形に、今までより大き目のメレダイヤを3ピース留めております。これをオプションで5ピースに変更もできます。

メンズは鏡面仕上げの美しさを楽しんでいただける仕上げとなっております。細身のシルエットは、リングに慣れていらっしゃらない男性にも違和感なく着けやすいものとなっています。

どちらも平打ちリングをベースにしておりますが、リングの側面にわずかに膨らみをもたせ、内甲丸の指なじみとともにしっくり指になじむ、当たりの良い仕上げとなっております。

またレディスは、他のリングと重ねてお着けになってもダイヤが当たらないようにするためにもリング側面に膨らみをもたせております。

マリッジコレクションお取扱店さまでこれから順次お披露目させていただきますので、詳しくは最寄りのヒロウミマリッジコレクションお取扱店までお問い合わせくださいませ。

シンプルながら美しい、自信作です!

名古屋へ出掛けてきました

先日いただいた「素晴らしい本」に掲載されているヒストリックリングの展示会がMIKIMOTO名古屋店さんで行われていましたのですが、最終日になんとか駆け込みで観に行くことが叶いました。

ミキモト名古屋支店

現地で、私 廣海貴晴の師匠、現代の名工・首藤治親方と合流。
四日市在住のジュエリーコーディネーター1級の橋本佳代さん、愛知在住の元ジュエリー・ビジネス・スクールスタッフの加藤ゆかりさんも集まってくださり、首藤親方の解説の元、じっくり歴史的価値のあるリングたちを拝見することができました。
MIKIMOTO名古屋店の皆さま、お騒がせいたしました。色々見せて下さいまして有難うございました。

その後、首藤親方の本拠地、覚王山の「ジュエリークラフト・シュドウ」へお邪魔しまして、新作を中心に作られているジュエリーをじっくり見せていただきました。
首藤治

いつも背中が見えるくらいに前を歩んでいて、追いつけ追い越せで背中を見ながら「がんばるぞ!」と思わせてくれる師匠がいてくれるのは有難く、幸せなことだなと思います。

この日も、忙しい中を一日付き合ってくれて、語ってくれる中に色々示唆が込められているように思いました。
首藤親方、ありがとうございました。

輝きが立ち昇るマリッジリング

写真のリングは、HIROUMI Marriage Collection No.5です。

マリッジコレクションNo.5ペア

このリングだけ、アシンメトリーなデザインのリングになっております。
薬指のリングが納まるところ(指の付け根)は、中指側が高く、小指側が低くなっている方がほとんどのようにお見受けしますが、そこにぴたりと寄り添うことを理想としてお作りしています。

こだわりを汲み取ってくださるお客様は、手形を取って下さることもございます。(中指と薬指の間と、薬指と小指の間の高低差がポイントに指の輪郭をなぞります)

リングを着け慣れていない、マリッジが初めてのリングとおっしゃる男性にも、その着け心地の違和感のない指馴染みに大変ご好評をいただいております。

マリッジコレクションNo.5レディス レディスは下から上へダイヤの輝きのグラデーションが立ち昇るように留めております。

このようにダイヤが並んだ場合、ダイヤのカットや品質が揃っていないと輝き方がまちまちに見えたり反射が乱れたような印象になり、輝きが散ってしまうように見えます。

一粒では十分に美しく見えても、並んだ姿は私共が見て「美しくない」というものになってしまうのです。

メレーサイズのダイヤでもこだわりをもって選び抜いて品質、カットを揃えています。

ほんの1ミリ余りの小さなダイヤであっても、リングに留め終わりますとその輝き次第で数倍の美しさをもたらしもしますし、かえって格下げにしてしまう場合もあります。

美の基準は人によって様々とも言いますが、私共でお作りするものはどなたにご覧いただいても

『美しい』と感じていただけるものだけを目指してお作りしています。

 

新作のマリッジリングを撮影してもらいました♪

久しぶりに、カメラマンさんに撮影をお願いしました。
新作のマリッジリング「コレクションNo.6」を準備中なのです。7月より正式発表となります♪

ジュエリーカメラマン

ヒロウミマリッジをご購入下さったお客様には、完成した時に記念写真をフォトフレームにお入れしてお渡しするようにしていますが、それはアトリエ内で撮影させていただいております。

プロのカメラマンさんでも、写り込みのある金属や、ダイヤのきらめきをありのままに写すことは至難であります。

いつも無理なお願いばかりするのですが、今回も丁寧に撮影して下さりました。

百聞は一見にしかず。触ればその違いが目を閉じていてもわかっていただけるジュエリーとなっています。どうぞその手でお確かめ下さいませ。

実物はこちらのショップにてお手にとっていただけます。

見たことのないシルエットの結婚指輪

写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションのNo.4です。

マリッジリングコレクションNo.4

ヒロウミマリッジらしいウェーブに、重ねて勾玉っぽい形状に磨り出しを全周に施しています。

レディスは磨り出した部分に「メレーダイヤモンド」を3ピースと「ダイヤモンドダスト」と名付けたキラキラ光る表面処理を加えています。

メンズはクールな鏡面仕上げです。

ウェーブの上にまた磨り出した凹面を付けたデザインは、出来上がってから気付きましたが、他では見かけたことがありません。

全周のウェーブ自体がよくお話しするように量産では作り辛いものということと、その上に磨り出しの凹面ができるということは、仕上げの磨きがより一層難しく、綺麗に仕上げるのに時間がかかるためかも知れません。

手作りで全て1本づつ作っていくのであれば、どのような形のものでもお作りすることができます。

私共の制作するジュエリーは、組み立て技術もこだわっておりますが、特にマリッジリングのような地金を見ていただくことが多いジュエリーにおいて大事になってくるのが「仕上げ」の技術だと考えております。

バフも研磨材も10種類程を使い分けて、段階を追って何度も磨きを重ね、きめ細かな光を放つ状態に仕上げていきます。凹み部分があるということは、けっして磨き易いものではありませんが、手作りだからこそ丁寧に手を掛けて仕上げていくことができます。

手の掛かる子ほど可愛いと言うの本当かも知れません(笑)

HISTORIC RINGS 指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち

素晴らしい本をいただきました。

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淡交社からつい先ごろ発刊された「HISTORIC RINGS 指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち」という書籍を頂戴いたしました。ありがとうございます。

掲載されているリングは、橋本貫志氏とおっしゃるコレクターの方がオークションで落札されて集められたもので、紀元前2000年前から現代にいたるまでの価値ある壮大なコレクションは圧巻です。
リングの歴史がわかる、まさに歴史的な価値のあるリングが紹介されています。

今までも橋本貫志氏のリングを紹介した書籍はありましたが、今回とても嬉しくなったのは、「写真が寄りで大きいこと!」です。

橋本貫志氏のコレクションを美術館などの展示で拝見させていただいたこともありますが、裏や横が見たくて、ショウケースに不自然にへばりつく怪しい奴になりがちだったのですが(笑)、この本の写真は見たいところをちゃんとアップで紹介してくださっています。

指輪という小さなもので、ましてや紀元前何千年前のものといったら形を留めてのこっていること自体が奇跡のようなものです。

また海外にもこのような歴史的な価値ある指輪に特化して、これだけ充実したコレクションを集められた方も橋下貫志氏の他にはいないということを聞いたことがあります。

どのリングにも、作り上げた人の想いや、身に着けた人の想いが籠り、語りかけてくるようなリングたちです。

これだけ素晴らしいヒストリックリングを集め、私達の目に触れさせてくださった橋本貫志氏に感謝いたします。

そして私共は、いまこの時代にはこのようなリングが作られていたと、いつかジュエリーの歴史に語られるようなリングを、ジュエリーを作り上げていきたいと心に誓うのであります。

ダイヤモンドダストのきらめき(結婚指輪)

写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションNo.3のレディスです。

ダイヤモンドダスト

写真では、なかなか伝えられないのが歯がゆいのですが、この面にはアトリエヒロウミ独自の「ダイヤモンドダスト」と呼んでいる表面加工を施しています。

細かい磨りガラスの様に見える加工を施した上に、何段階かの加工工程を経て・・・

「まるで雪原の朝にきらめくダイヤモンドダストのような」優しいく繊細な輝きをまといます。

こちらは同じNo.3のレディースを鏡面&ダイヤの留った面側から撮った写真です。
平置きにしているのはメンズです。

HIROUMIマリッジコレクション№3
全体のデザインは、全周ウェーブに磨り出しを施した峰が特徴のシルエットとなっております。

レディースは、まるで「バレリーナのレースのチュチュを指に纏ったような優美な」イメージ。

メンズは鏡面のみで仕上げております。
不思議な事に女性が身に着けられると優美さが全面に感じられますが、男性が身に着けられると個性的なシルエットに鏡面仕上げで、「メタリックでクールな男性的な印象が際立つ」印象を感じるものとなっています。

同じシルエットのペアリングでありながら、表面加工やリングの幅の僅かな違いで大いに印象が変わって見えます。他にはない、一番HIROUMIらしいマリッジと言えるかもしれません。

ダイヤモンドダストのきらめきは、HIROUMI マリッジコレクションお取扱い店さまにて、お手にとってご覧いただけます。

実際に「今まで見た事がないきらめき」をご覧いただけましたらと存じます。

 

モダンなマリッジリングを結婚記念日に(結婚指輪)

ヒロウミマリッジコレクション№2
写真のリングは、ヒロウミマリッジコレクションのNo.2です。
左のレディスには選りすぐりのダイヤを4ピース留めました。
右のメンズは地金だけですが鏡面仕上げの美しいプラチナを味わっていただけます。

全体に均等にウェーブのあるデザインなので、もし原型を作って鋳造するとなるとサイズごとに原型を作る必要が出てきます。その労力の為か量産品ではあまり見かけないデザインです。

こういったデザインこそ、手作りならではの贅沢。
1本づつ手作りで叩いて、伸ばして、ウェーブを削り出して作りますので、たとえば#12.5とかの半番刻みのサイズ指定であっても、そのサイズに合わせて均等なウェーブでお作りすることができます。

意外なことかもしてませんが、まっすぐなリングより、ウェーブの付いたリングの方が、薬指には馴染み易いものがあります。
個人差もありますが、指の付け根にもカーブがあるのでそこに納まりが良いようです。

先日、とても嬉しいご注文をいただきました。
このマリッジリングを結婚40周年の記念にとご注文くださったお客様がいらっしゃったのです。

オーソドックスなストレートなラインのリングではなく、このモダンなウェーブリングをお選び下さったご夫妻は、きっといつまでも若々しく新鮮な心を もってお過ごしなんだろうなぁ、だからこそ、ご結婚40周年記念に新しいマリッジリングを交換されるようなご夫婦でいられるのだろうなぁ・・・。

と、ちょっぴり羨ましくなりながら、常日頃の我が身をを反省しながら、「お二人の想いを込めていただくにふさわしいものを」と心を込めてお作りさせていただきました。

(もちろん、どなたからのご注文もしっかり心を込めてお作りいたしております)

末永くお幸せにお過ごしくださいますよう、心よりお祈り申し上げております。

 

プラチナの美しさを語りましょう

先日、プラチナ・ギルド・インターナショナル主催の「プラチナベーシックセミナー」を受講させていただいて参りました。

プラチナセミナー

現在アトリエヒロウミでお作りしているジュエリーの9割以上はプラチナを使用している製品となります。
しかも、その100%が国際基準のPt950でございます。

鍛造し手作りしているからこそ、プラチナの特性はよく知っているつもりでも、ジュエリー制作者が当たり前と思っているプラチナの良さを、どのような言葉でお伝えしたらお客様に理解を深めていただけ、目の前のプラチナジュエリーの価値をダイレクトにお伝えできるのか?
そのお話を学ばせていただきました。

日本でプラチナジュエリーとして認められるのは、「Pt850」以上です。
つまりプラチナ含有量が85%以上のものでないと「プラチナジュエリー」とは認められません。日本での主流は「Pt900」プラチナ含有量が90%のものです。

実は、国際基準のプラチナジュエリーは、主に「Pt950」が使われています。
プラチナ含有量は95%の高品位なものです。

でも、「高品位が良いのだったら、交じりっけ無しの100%のプラチナを使ったらいいのじゃない?」という声も聞こえてきそうですが、貴金属は意外かもしてませんが、とても柔らかい金属なのです。
それをジュエリーとして制作するにも、日常的に身に着けるにもある程度の金属の硬さが必要になってきます。

ですから、プラチナに僅かな割り金を加える事で硬さを出す必要性があるのです。

アトリエヒロウミでは、プラチナに独自配合の5%の割金を加えています。さらに槌で硬く叩き締めることで一層硬さを出すようにしています。

硬いぶん、加工は大変にはなりますが、硬質であるがゆえ磨いて仕上げたときも一点の曇りも無い鏡の様なプラチナの姿に仕上げることができるのです。

アトリエヒロウミのプラチナ950の輝きは、格別に美しいと自負しております。

想いを込めていただくものだから(結婚指輪)

ヒロウミマリッジコレクション№1

写真は、ヒロウミマリッジコレクション No.1のレディスとメンズです。
シンプルな平甲丸リングで、レディスのみメレーダイヤを1ピース留めています。

スタイルだけを見れば、特に目を引く特徴は備えていないように見えますが、これぞ「身に着けるとより一層違いがわかる」リングなのです。

マリッジリングは、結婚式で交換するためだけのものではありません。
一生を共に歩むパートナーの愛情が込められたものです。

自然に馴染み、寄り添い、安心感をもたらす。

そんなマリッジリングであるように、交換されるお二人には及びませんが心を込めて、地金を溶かし、槌で硬く叩き締め、ヤスリで整え、磨き上げ、ご注文下さるお二人の為だけのリングを一本一本お作りしています。

時を経ても、初めて指に通された時の感動が褪せないリング・・・。
想いを込めていただくにふさわしいリングをお作りいたしておりますと自信をもって申し上げます。

一度お手にとって、その秘密を感じていただきたいと思います。
ヒロウミマリッジコレクションはこちらのジュエリーショップにて触れていただけます。

物語が紡がれるリング(ハーフエタニティ)

写真のリングは「HIROUMI ハーフエタニティーリング」です。

ハーフエタ3本

昨年秋の新作として、エタニティーリングを企画するにあたって、一番に考えたのは・・・

「物語を紡いでいただけるようなリング」と、いうことです。

至ってシンプル。
3mm、2.5mm、2mm幅のリングで、選りすぐったメレーダイヤをそれぞれに合った大きさで、リングの半分よりちょっと下まで留めています。

こだわりは裏取りです。
3㎜幅、2.5mm幅はダイヤの裏を『木の葉型』に糸鋸で窓を空けたように抜いています。
裏取りとは、この「窓を開ける」技法のことですが、形はドリルで開けた○穴のままであったり、手を掛けても□であったりですが、ここはアトリエのこだわりの部分で・・・

「見えないところも美しく」の精神が『木の葉型』となってあらわれております。

リング裏側(裏取り)
ちなみに、2mm幅のリングの場合、幅が狭いリングのため裏取りをしてしまうと指へのはめ心地、馴染みが悪くなってしまいますので、あえて開けておりません。
ですが、十分な輝きをたたえたリングとなっております。
それは、裏からの明りがもたらされなくても、ダイヤの留っている石座の裏まで磨き上げて留めているため、しっかり反射した光がダイヤを照らしてくれるからです。

と、色々アトリエヒロウミらしいこだわりを持って作っているのは当たり前のことですが、ではこのリングをどのような方が、どのような場で身に着けていただくことを想定して企画したかと申しますと・・・

どなたにも、シーンを問わず身に着けていただけるようなリングにしたかったのです。
だからこそのシンプルさと隠し技が効いているリングです。

贈り物としても、記念の品としても、エンゲージとしても、ご自分へのご褒美リングとしてというのも素敵ですね♪
最近は「セカンドマリッジ」といって、ご結婚何十周年かに新しいマリッジを交換されるとうのも聞きますが、そういった重みのあるリングにもふさわしいのではと自負しております。

他のリングと重ねていただいた際にも、エタニティーのリングの側面に丸みを持たせ、他のリングにダイヤが当たらないように配慮いたしておりますので、色々な着けこなしを楽しんでいただけます。

エンゲージリングとしても、一粒石とはまた違った存在感を味わっていただけます。

目先の可愛いデザインではないので、時を経ても色褪せない「共に物語を紡いでいただける」リングとしてお作りいたしました。

フルエタニティーにしておりませんのも、ダイヤを極力傷付けないように、日常生活でよく当たりそうな部分を地金にしておきたかったことや、はめ心地 の良さを考え厚みを調整している事もございます。そして長い時を経てサイズが変わってもお直しすることができるように考えてのことです。

10年、20年、30年と・・・
何十年も共に人生を重ねて、さらに次世代へも物語を紡いでいけるジュエリー。

HIROUMIではハーフエタニティーに限らず、そんな価値をゆだねていただけるジュエリーのみを一つ一つ作り上げて参りたいと思います。

時間がかかるため、多くを作れないことが悩みの種ではありますが。

幕末・明治の超絶技巧

幕末・明治の超絶技巧
先日、名古屋から遊びに来てくれた職人さんや、大阪の職人さんのお仲間と、大阪歴史博物館にて開催中の「幕末・明治の超絶技巧」展覧会を観賞しに出掛けて参りました。

展示されているものは、京都の清水三年坂美術館コレクションを中心に紹介されています。
清水三年坂美術館には昨年夏に行ったのですが、他所の展示に貸し出されていて観れなかったものも多数ありましたので、今回の充実した展示は嬉しかったです。

近代日本の彫金の歴史は、刀装具制作の流れから派生したものと学びましたが、明治時代の廃刀令により、刀装具での仕事を失った職人たちが、その技術 を別の形に活かして置物であったり、器や花瓶などを作り上げて、明治~大正時代に海外の博覧会に出品され、西欧諸国に驚嘆されたという見事な作品が残され ています。

金属をそのままの色で工芸品に作り上げるだけでなく、日本独特の「色金」という手法で色を変えた金属を象嵌したり、生きものや果実などを写実的に表現したり・・・
気が遠くなるほど細密な象嵌などなど・・・
意匠や文様も日本独特のものです。(たとえルーツがシルクロードに有りそげな文様でもしっかり日本スタイルに昇華されているような感じです)

何時間でも魅入られてしまいそうになりました。

ここまでのものですと、どうやって作っているのだろうか?ということは・・・あまり考えません。
素直に美しく、素晴らしいものとして眺めるだけで、創造力の大いなる助けになってくれるはずです。
たとえ作るものに工芸品とジュエリーとの違いはあっても・・・。

HIROUMIジュエリー完成のとき(オーダーメイド)

HIROUMIでは、お手持ちの宝石での制作も承ることがあります。

こちらはお客様がお持ちくださったK18リング枠に納まっていたオパールを、Pt950にメレーダイヤを添えて新たにお作りしたリングです。

想い出のある、贈り物のリングですがしばらく仕舞ったままになっていたというオパールに再び輝きを蘇らせるお手伝いです。

ブラックオパールリング

オーダーメイドで、飽きのこない正統派のリングをお作りいたしました。

特に凝った目を引くデザインでない、こういったシンプルなものの方が、全体のバランスの取り方で美しさの違いがはっきり表れますので、細部まで心を配って作り上げていきます。

例えば・・・・
・ 中石を留める爪の太さ、形状、中石に爪の掛る位置
・ 左右に添えるメレーダイヤの中石に対する大きさ、配置、高低差、留める爪の太さ、位置
・ リングの腕の形状、厚みや絞り具合

こういった所をそれぞれバランス良く組み合わせていくことが正統派リングの「作りの技」といえる部分です。

裏の裏まで磨き上げていること、滑らかな指に馴染むはめ心地は当然のことですが細部に渡っての心配りが欠けていては、作品の姿にも現れてくるように思います。

いつも、どんなジュエリーをお作りする時も長い時間をかけ、『最も美しく輝く状態』にまで仕上げて、HIROUMIのジュエリーは初めてお客様の元へお納めさせていただくこととなります。

お客様の身に着けていただいて、お客様と共に輝く姿にしていただいた時こそが本当の『HIROUMIジュエリー完成のとき』と考えております。

HIROUMIでお作りしたジュエリーを毎日楽しんで身に着けて頂けますように♪