ジュエリーをデザインしたりお仕立てしながら、いつも思うのです。
美しさを何にどう感じるかというのは、人それぞれだとわかっていながらも、普遍的な美しさとはどんなものであろうかと。
地球にはぐぐまれた宝石たちも、カットや磨き方次第で様々な表情を見せてくれます。
ジュエリーとして身に着けられるように形作られるときに、宝石自体をいかに活かせられるか
宝石自体がそれだけでも魅力がある場合には、できるだけそれをより映えさせることを考えてデザインし、仕立てております。
無理に大げさな目に留まるようなデザインにせずとも、脇役をそこに清冽に控えさせるだけで、中心に据えられた宝石が浮き立つような、透き通る透明感を損なわないように、更に映えるように…
とてもシンプルなダイヤを取り巻いただけのリモデルに見えるかも知れませんが、センターストーンのエメラルドカットと周囲の取り巻きの間にわずかにスキマを作ること。これがもっとセンターストーンに寄っていると、エメラルドカットもせっかくの取り巻きのメレーダイヤも干渉し合って、こんなにスッキリしたものには仕上がりません。
メレダイヤの大きさも、並べて周囲の取り巻きにぴったり収まるように選び抜き、メレダイヤのカットも選び抜いて揃え、留める向きもすべて揃えています。
デザイン画の段階で、ぴっちりスキマの間隔やメレダイヤのサイズも決め込んでおきます。
こういったさじ加減は、長年ハイジュエリーを手掛けさせて頂いて来た中で、自然に会得してきたものかと思います。
目を引くデザインではないかもしれませんが、よく見て感じていただけると、美しさの違いはわかっていただけると思います。
何よりも身に着けて頂いたときにおわかりいただけることかと思います。
マリッジコレクション、ハーフエタニティ、ヒロウミコレクションなどのHIROUMIオリジナルジュエリーをはじめ、お預かりした宝石でのオーダーやリモデルも、このような長年培った技術と感覚を元に、すべてのジュエリーにオートクチュールのお仕立てでお応えいたしております。
オーダーやリモデルのご相談もどうぞこちらからお気軽にお問い合わせ下さい。