「つくりのお話」カテゴリーアーカイブ

マリッジリングが出来るまで

HIROUMIのマリッジリング(結婚指輪)が出来るまでの工程をご覧いただけるように、一つ一つ解説をつけながらご案内のページを作成しました。

ヒロウミでは様々な技法を用いてジュエリーを制作しておりますが、なぜマリッジリングハーフエタニティリングをあえて「手づくりの鍛造」でつくるのか、様々な大切なことが「効率化」という言葉の中で失われていないだろうか、私達自身改めて振り返る意味も込めて制作いたしました。

 

端的に説明すれば、叩く・つなぐ・形づくり・綺麗に磨いてダイヤモンドをセットする。

ただ、それだけのことではございますが、沢山の想いを込めておつくりさせていただいております。

お手すきな際にご覧いただければ幸いです。

 

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マリッジリング スリムモデル 『HM005S』 

最近、マリッジコレクションに新しく加わりました『Sモデル』のご注文をいただくことが増えてまいりました。

指の細い方や他のリングと重ね付けをするときには、細身のデザインのほうがスッキリ収まりが良いこともございますし、指へのご負担も少ないと思います

従来のモデルから、どのくらい細くなっているのか並べて撮影いたしました。

今回はマリッジコレクション№5を撮影しました。

 

 
いかがでしょうか。
写真の一番右が新作Sモデルの『HM005S』になります。
リングの幅も厚みもグッとスリムに。
 
ダイヤモンドの留め方まで少し変えてみました☆
 
実際のつけ心地はぜひ取り扱い店舗にてお試しくださいませ。

 
 
 

 

ハーフエタニティの新モデル誕生♪

発売以来ご注文が絶えない、ひとつひとつが手づくりの鍛造で作り上げる、HIROUMIハーフエタニティに新たなモデルが誕生しました。

 

従来のモデルは彫り留めスタイル(Aモデル)でしたが、新たに誕生したモデルは「スカラップ留め」スタイル(Bモデル)です。

リング幅いっぱいの大きさのダイヤモンドを一つずつ、U字に削り出した石座に留めました。

留めてある爪もひと粒に4つずつ、繊細ながらしっかりと留めております。

 

サイドからもダイヤが覗いて、目にも鮮やかな輝きが放たれる様が見て取れます。

一つ一つは微小にサイズが異なるメレダイヤの高さや幅が揃うように石座を設える事のできる手づくり加工のきめ細やかさ、ダイヤの向きもぴしっと揃えて留めあげるこだわり。みなさまが気づかれないところでの小さなこだわりが、途切れることのないなめらかな輝きの連なりをもたらします。

ダイヤの大きさに合わせて、リング幅は3タイプご用意致しております。

アニバーサリーにも、マリッジやエンゲージなどブライダルリングとしても、もちろんファッションリングとしても、❝日々に寄り添う贅沢な輝き❞HIROUMIハーフエタニティリングをどうぞよろしくお願いいたします。

HIROUMIお取扱店
http://hiroumi-jewellery.com/shop-list.html

 

「プリンセスカット」のエタニティリング

今回、プリンセスカットを使用したレール留めの『フルエタニティリング』をオーダーでお作りさせていただきました。

鍛造をご希望でしたので、先ずは平打ちのリングを手作業で作ってから、レールになる部分や柱などは全て糸鋸やドリルを使って削り出しました。

プリンセスカットは、メイクを揃えても一つ一つ個性があるので、しっかりと石座を作る必要があります。
石合わせと言われる作業で、根気のいる作業ですがその辺りは大の得意としております☆

プリンセスカットのダイヤモンドと製作中のリング(右)


しかし、フルエタニティリングを作る上で一番大事なのは事前の準備だと言っても過言ではないと思っております。
リングサイズによって円周は変わりますし、実際に揃えることの出来たプリンセスカットの直径によっても使用個数やリングの厚みも変わってくるからです。
とはいえ、プロとしてお作りさせていただく以上、それはあたり前のことなので、入念に準備をしてから取り組ませていただきました☆

フルエタニティリングの魅力はなんと行っても、一周ダイヤモンドがセットされているその輝きの連鎖ではないでしょうか。

さらに、プリンセスカットは比較的深さのあるダイヤモンドですが、違和感なくお着けいただけるようにと、ダイヤモンドがリング内側に出ないギリギリの厚みでお作りさせていただきました。
着け心地とフィット感のよさは、まさにオーダーならではの醍醐味です。

この度は、オーダーいただきましてありがとうございます☆

オーダーやご相談に関しましては、お問い合わせよりお願いいたします。

ちょっとアンティークテイストなリモデルリング♪

今回、1.5ctの大きなダイヤモンドをお預かりして、新しいリングに生まれ変わるお手伝いをさせていただきました。

これだけ立派で上質なセンターストーンだと、プラチナを使い、メレダイヤで取り巻いて、さぞやゴージャスに…

ではなく、お客様とご相談しつつ「アンティークな趣があり、普段遣いもできる派手派手しくないものに」となりまして

K18イエローゴールドを使って、石座もアンティークテイストな「菊爪」に。

菊の花びら型に広がった石座で花弁部分はU字にえぐれているので、そこにダイヤモンドのパビリオン部分のカットが放射状に写り込んでいて派手派手若くはないですが地味でもなく、ちゃんと華があります。

リングの腕もピカピカしない程度の「ゆるいマットな感じ?」テイストの絶妙仕上げ。

実際はピカピカに仕上げてから、わざわざ曇らせているのです。

石座も低めにして、出しゃばりすぎず安定感も抜群です。

爪の形の名前は「菊爪」ですが、私は出来上がった姿から「レンゲの花」を思い浮かべてしまいました。

大きなダイヤだけど、可憐さのある、いつまでも慈しんでいただける温かみのあるリングに生まれ変わりました。

譲り受けられたダイヤモンドリングが、「今使うには不向き…」「私にはちょっと似合わない…」「もっと気軽に使えるものに…」とお使いにならないで仕舞い込まれているのは本当にもったいない話です。

こちらも元々はガッシリと大きな鬼爪のソリテールリングでしたが、カジュアルにも、シックにも、お着物にも合わせやすい姿へ変身いたしました。

このようなリモデルもデザインから承っております。

まずはHIROUMIジュエリー取扱い各店舗まで、お気軽にご相談下さいませ。

新しい道具☆

「レーザーマーカー」を導入しました。

半世紀以上続くアトリエですが、昔ながらの手仕事を大切にしつつ、新しい技術も積極的に取り入れているのがアトリエヒロウミです。

如何にお客様に喜んでいただけるジュエリーを作れるかを追求し続ける上で、様々な工具や機械なども必要とあれば色々試して取り入れています。

レーザーマーカーとは?

実は、文字やイラストなどをレーザーで彫刻するための機械です。

手打ちの刻印では入らない大きさのロゴを入れたり、小さなピアスの枠や中が空洞になっているネックレスの金具に刻印を入れたりも可能です。

私共のジュエリーを手にとって下さる方には、もしかしたら見えなくて気付かれないかも知れないほんの小さな刻印。

そんな些末なことも疎かにしない、想いを込めた仕事の積み重ねが、より一層輝きを増すジュエリーをお届けできる秘訣だと思っています。

それが私共の仕事への誇りです。

ティアラの制作♪ その3

デザイン画を確認しながら次々にパーツを作りますが、立体感を調整しながらですので、一つのパーツを作るのにも相応の時間がかかります。
もちろんリングなどと同じように、ダイヤモンドを留めている裏側まで明り取りを十分にとり磨き上げてます。
一つ一つを完璧に仕上げてこそ、組み上がったときの輝きはより一層のものとなります。

必要なパーツが出来上がれば、次は組み立ての作業です。

焦りは禁物で少しのゆがみが全体のゆがみに繋がりますので、仮組みを行い何度も確認を行ってから一つずつ慎重に固定をします。
特にセンターに来るパーツの固定時は非常に気を遣います。

ティアラの制作♪ その2

デザインと構想が固まりましたら本制作の開始です。

まずは頭に乗せるフレームの制作に取りかかることに。

先に試作したシルバーの仮枠の大きさを参考に、本番ではプラチナの角棒を叩いて伸ばし曲げ加減を調整しながら、セットするダイヤモンドの下穴を空けて丁寧に作り込んでいきます。

基礎となる部分が出来ましたら、次はフレームに添わせて一つずつパーツを作ります。

ティアラのセンターにとお客様よりお預かりした1ctのダイヤモンドは、このデザインではセンターで常にゆらゆらと揺れますので、通常よりしっかりと枠に収まるように、石枠の内側を特別に作った刃物で真円に削りました。

ティアラの制作♪ その1

今回は、お客様のリクエストでさりげなく猫ちゃんが三匹見え隠れしている「キャットティアラ」のオーダーを承りました。

まずは、お客様とデザインのお打ち合わせさせていただき、デザインが決まりましたら、ティアラの正確なサイズを決めるためにシルバーで仮の枠を制作
実際に身につけていただきご納得いただけましたら本制作のスタートです。

仮の枠を制作した際に、ティアラのデザインに合う装着方法や細部を詰めて考えるために、
普段お世話になっている美容師様にご協力いただき装着方法やどのようにすればティアラを固定しやすいかなどご意見を伺いました。
ご協力いただきまして誠にありがとうございました。

ティアラになりますと、実際の制作に入る前にデザインだけでなく装着方法や着けた際の見え方、
使い勝手、強度など、様々な方面からイメージや考えを固めてから制作に取り組みます。

ハーフエタニティーのアレンジも承っております♪

定番は、ラウンドブリリアントカットを並べたハーフエタニティーリングですが、今回はお客様のリクエストで「プリンセスカット」を並べて、おつくりさせていただきました♪

プリンセスカットは四角形なので、丸いダイヤモンドが並んだときより輝きが隙間なく連続する印象です。
石留め方法も、定番はダイヤモンド1石づつに対して円錐状に穴を空け石座を作り、周囲4カ所の地金を彫り起こし、小さな爪を作り留めておりますが、今回はお客様のお好みに合わせて「レール留め」と呼ばれる留め方で、両端の地金で挟み込んで爪のない留め方にいたしました。

さらに、なめらかに連続した輝きをお楽しみいただける作りになっております。

 

プリンセスカットは、四角形でも厳密には、縦・横・厚みのサイズが個々で微妙に異なりますので、それぞれのダイヤモンドの高さを揃え均等に並んでいるように見せるには、見えないところでの隠し技を駆使する必要もありますが、今回も上手く技が生きました☆

毎日お着けいただける、ちょっと贅沢なマリッジリングとしても、エンゲージリングとしても、記念日の贈り物としても、ずっとご好評をいただいているHIROUMIのハーフエタニティーリングは、HMROUMIマリッジコレクションと同じく、お客様好みでアレンジを加えていただける懐の深いハーフエタニティーリングです。

ダイヤモンドを増やしたり大きさを変えたり、プラチナをK18に変えたり、理想のハーフエタニティーリングを追求していただけます。

ハーフエタニティーリングをお探しの方は是非一度、最寄りのHIROUMIハーフエタニティー取扱い各店で写真では分からない着け心地をお試しくださいませ。

 

ハーフエタニティリングの秘密♪

このところマリッジやエンゲージリングとして、ご結婚記念日の贈り物にヒロウミハーフエタニティリングをお選びくださる方が増えています。ありがとうございます☆

ダイヤモンドのエタニティリングは、今やほとんどのジュエリーショップに並んでいるのでは?と思うほど大変人気のあるリングですね。

海外ブランドのものから、国内ブランド、ノンブランドのものも、ネット販売などでもたくさん並んでいます。
デザインが大きく変わるものでもないし、ダイヤが並んでいるなら大差なさそうに思われるかもしれませんが、さにあらず!

“シンプルだからこそ、素材や作りの良し悪しが印象を大きく左右する” ものでもあるのです。

『HIROUMI ハーフエタニティー』のこだわりの秘密を、これから何回かに分けて語らせていただこうと思います。

私共のハーフエタニティーは、Pt950ハードプラチナを使い、一点づつ地金を叩きしめる鍛造製法でお作りしています。

そして主役のダイヤモンドもメレサイズと言えどもハイクオリティーでカットの美しいものを顕微鏡でチェックし、厳選して揃えています。

そして、一粒ずつ並べて間隔やテーブルの高さを揃える位置決めをして、カットの向きも揃えて、引っかかりのない彫り留め技法で丁寧に留めています。

そして、ハーフと呼んでいますが、半分以上にダイヤを入れています。ちょっとリングが回ってもダイヤしか見えないようにたっぷりと。

美しく、長く、愛用していただきたいからこそ、サイズの直せないフルエタニティーではなく、ハーフエタニティーを定番品にしています。

そして、こうして作り上げたリングの実際の輝き、つけ心地はここではお伝えできないのが、本当に残念です。

まずは、実物をご覧になりたい、着けてみたいという方は、HIROUMI ハーフエタニティーお取扱い各店に是非お運び下さいませ♪

HIROUMIハーフエタニティコレクションはこちらの各店でご覧いただけます

日本橋三越本店 本館6階 宝石サロン ℡ (03)3274-8828
〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1

タカラ堂 静岡本店 ℡(054)254-0141(代)
〒420-0031 静岡市葵区呉服町2丁目4-4

松坂屋 名古屋店 北館5F宝石サロン ℡(052)264-2843(直通)
〒460-8430名古屋市中区栄3-16-1

ナカニワ ファインダイヤモンド ℡(06)6131-8451(代)
〒530-0001大阪市北区梅田1丁目11‐4大阪駅前第4ビル1階(御堂筋側)

ジュエリー ミーテ ℡(0979)24-1450
〒871-0031大分県中津市中殿380

さくら日和に♪桜の花を模したマリッジリング

最近すこし崩れたお天気が続きましたが、今日は雨も上がりサクラのお花見にはもってこいの日和となりました。

公園などで桜が満開になっていると、海外も素敵だけれどやっぱり日本もステキだなぁと感じます♪

今日はそんな桜の花を見ながら新作のマリッジにこめた想いを書いてみようと思います。

実はCollection№11(HM011)のマリッジリングは桜の花びらを模したデザインだとご存知でしたか?

書いたことがあるような無いような…(笑)

写真を見ていただくと分かりますでしょうか?

右側のレディスのリングのダイヤモンドの部分。
セッティングしてある最後の端の部分がV字にカットされているのがわかりますでしょうか。

そうなんです。
実は桜の花びらが舞って、花びら一枚がリングの上にそっと舞い降りた様をダイヤモンドで表現してみたのです♪

お客様にそんなお話をいたしましたら、アレンジで男性様のリングにもサクラを入れてもらいたいということになりまして、一部にダイヤモンドダスト加工を入れて写真のようなアレンジのリングをお作りさせていただきました☆

よりお揃い感が出てGOOD!
お二人だけの特別なマリッジリングでとても気に入ってくださったので私共も嬉しくなりました☆

桜を見るとついこのリングを思い出してしまいます。

ご希望のアレンジに関しては最寄りの各取扱店様にてご相談下さいませ。
ショップリストはこちら

取扱店のないエリアにつきましてはこちらまでご相談下さい。

マリッジリングの『作り込み』

今日は祝日ですが朝早くから皆様からご注文頂いておりますマリッジリングをせっせと制作しております☆
ちょうど今手掛けているリングは形状としてはシンプルリングですが、リングの外面に丸みを付けたあと側面との境目あたりの角にあたる部分にすこ~しの曲面を作っております。
実はただシンプルに丸みを付けている…というわけではなく、着け心地が良くなるように丸みにも微調整を行っております。
私共ではこういった作業を『作り込み』といっているのですが、作り込みをするのとしないのとでは、ぱっと見た目では違いがわかりづらいのですが身につけてみると明らかに着け心地に大きな差を感じてしまうので必ず行うようにしております。
こういった微調整にはどうしても手作業がかかせませんので、手づくりで指輪を作っているわけです☆
作り込みをすると、かかる手間も段違いに増えてしまうのですが、やはり長く指輪を愛して頂けたらと思うからでもあり、ご注文くださった方への期待に答えたいという思いと相まってなんですが、ホントのほんとは身につけて喜んでもらえれば嬉しいな!というシンプルな思いなのかもしれません(^^)
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見えないところに手をかけること

HIROUMIが言う“てづくり” とは「きちんと見えないところにまで“手” を掛けて、すみずみまで心を行き届かせて“作っています” の略です♪

マリッジ選びの時には特に、ず~~~っと、長~~~くお使いいただくものですから、しっかり丁寧に作られたリングをお選びいただけたらなぁと思います。

今おこなっているのは“ヘラ掛け”
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叩いて、延ばして、丸めて、リングの形に削ってから、磨きに入る前に“ヘラ” という硬い金属棒で表面のヤスリ跡などを力を入れて押しつぶしていきます。これが“ヘラ掛け” と呼ぶ作業です。
そうすることで表面を固めることになり、より滑らかになり、磨き上げた時、より一層の輝きが生まれます。
表のみにあらず、リングの内側にもしっかりと施しております。

かなり力を入れるので指輪1本にかけただけで、ヘラのあたっている指が痛くなるほどです。

ジュエリー作りは細かな作業をコツコツ積み上げることで完成します。
どれを疎かにしても私共が求めるクオリティーに仕上がりません。

見えないところにも手を掛ける、その違いは身に着けて下さった方にしかわからないことですが…。

その違いが気になった方は…
最寄りのHIROUMI取扱店で是非ご体験下さいね♪

ハートダイヤリング 1/5

いつもはラウンドダイヤで作っている、メレーダイヤ取り巻きのリングを、お客様からお預かりしたハートシェイプダイヤをセンターに、ハートバージョンでお作りさせていただくことになりました。

デザイン画でお客様のイメージをご確認させていただいてから制作スタートです☆

(デザイン画はこちら)

デザイン画HIROUMI

ハートダイヤの持っている魅力を活かすために、ハートダイヤと枠はほんの少しだけ空間を作るようにいたしました。

早速、プラチナ950の角棒を叩いて延ばしてリングを削り出し作っていきます。

ハート制作HIROUMI1

しっかりと叩きしめた地金で作り上げるので、寸法も狙った通り作れますし、作っていてもその質感を感じます☆

次回のブログへ続く。